コルグのVolca シリーズに新機種Volca Sampler が加わりました。
Volca Sampler は最大100個のサンプル・サウンドをリアルタイムにエディットしながらシーケンスを組んでいくことでライブ・パフォーマンスができるサンプル・シー ケンサー。
マイク入力やインプット端子がないところからするとサンプルレコーディングはできないようです。しかしVolca シリーズとしては初となるiOSアプリとの連携によって、ユーザーによるオリジナルの音源を取り込むことができるようになるそうです。専用アプリは10月にリリースされるとのこと。
そうはいってもVolcaの武器はなんといっても16ステップのシーケンサー。そして11個のパラメーターでサウンドを自在に変幻させていくことのできるモーションシーケンサーを使えば、楽しくて眠れなくなるインプロビゼーションが続くこと間違いなし。
もちろん他のVolcaシリーズ と同様、Volca Samplerは電池駆動可能、小型スピーカー内蔵、クロック信号送受信可能、MIDI IN端子装備。早く他のVolcaシリーズと並べて演奏したくなります。
これまでのVolca には何かと制限が多かったMIDIコントロールチェンジ信号の受信ですが、いまのところMIDIに関する詳しい情報は公開されていません。Volca Sampler ではすべてのパラメーターを動かせるようにしてもらいたいです。コルグさん、よろしく!
Volca Sampler の主な機能
- 最大発音数 8
- サンプル容量4MB 65秒
- 31.25kHZ, 16-bit サンプリング
- 100のサンプル音源内蔵(上書き可能)
- 11個のパラメーターを操るモーションシーケンサー
- Active Step機能(シーケンスの途中のステップを飛ばして再生する機能)
- Step Jump機能(押しているステップだけを瞬時に再生する機能)
- Swing機能(VolcaにもやっとSwingできるようになる!)
- Analog Isolator (アナログ回路、イコライザーのような機能で、低域/高域を極端に増減させる2つのノブ)
- リバーブエフェクト
- 専用iOSアプリからユーザー独自のサンプル音源のロードが可能
- 10 パート 16 パターン制作可能
- ソングモード (最大16個のシーケンスを組み合わせたソング・パターンを6個保存可能)
- MIDI IN端子
- シンク端子 (もちろんVolcaファミリーとの同期演奏可能)
- 電池駆動、内蔵スピーカー
コルグのiOSアプリ「Gadget」が大きくバージョンアップ。新バージョン1.0.3、コードネーム「Santa Clala」がつい先日リリースされました。
1.0.3 Santa Clala の新機能
- 追加ガジェット「Bilbao」(ワンショット型サンプラー)「Abu Dhabi」(サンプルスライサー)をアプリ内で購入可能 *価格は各1000円
- ランドスケープモード(横向き画面)対応
- 自在な MIDI コントロールが可能に (DAWソフトウェアからのコントロール、外部 MIDI 機器による演奏に対応 )
- Ableton Live プロジェクト・エクスポートに対応 (Ableton Liveへのプロジェクトエクスポート機能)
- 64 ビットにネイティブ対応
App Store にて9月4日から8日までセール価格¥2900
1982 年に登場したコルグのラックタイプのデジタルディレイSDD-3000 がペダルタイプのディレイSDD-3000 PEDAL として復活します。
SDD-3000 PEDAL
- 伝説のデジタルディレイ、SDD-3000 の全機能をペダルタイプに凝縮
- オリジナルのSDD-3000ディレイをはじめ、アナログディレイモデリング、幻想的なサウンドを生み出すKOSMIC、リバース、パンニング等、全8種類のディレイタイプを用意
- SDD-3000のサウンドを決定付けたプリアンプを忠実に再現
- アナログ回路のハードウェアは、電源電圧も含めて新たに見直し、スタジオ機器クラス高性能ICを惜しみなく採用
- フィードバックサウンドに変化を加えるフィルター回路を搭載
- ディレイタイムを変調させる5種類のモジュレーション波形を装備。2つのタイプの中間波形を作り出すこともでき、波形の微調整が可能
- フランジング、コーラス、ビブラート、ダブリング、ドップラー効果など特殊サウンドメイクも可能
- 1mscから最大4000msec のロングディレイまで、幅広いディレイタイムの設定が可能なSYNCモード搭載
- 全音符から32分音符までの11種類の音符でディレイタイムの設定が可能なSYNCモード搭載
- 全80プログラム(40バンク×2チャンネル)を保存可能 (プリセットプログラム40内蔵)
- マルチタップディレイ効果が得られるLRC機能 (センター、ライト、レフトとフィードバックを独立して設定することができる機能)
- MIDI端子を装備し、外部機器からのプログラムチェンジや、プログラムデータのバルクダンプが可能
- 残響音を残しながら切り替え可能なシームレスバイパス、シームレスプログラムチェンジ
- 信頼のトゥルーバイパス仕様 (プリアンプ回路を通したバイパスと全く影響を受けないバイパスの2種類モード)
- オプションのフットコントローラにより、エフェクトのパラメーターを複数同時に操作することが可能
- 2014年7月13日発売
- 価格¥50.000(税抜き)
10年以上前に友人の家でこのオリジナルマシンをちょっとさわらせてもらったことがあるのですが、デジタルらしからぬ荒々しさが(いい意味で)新鮮だったのを記憶しています。「コレを通すと音が太くなる!」という当時のローファイブームの一旦を担ったマシンの一つでもあります。
私の敬愛するWillam Orbit も今なおこのディレイマシンを崇拝している趣のコメントをFacebookに残しています。
新しいSDD-3000 は机の上に置いて操作することもできる大きさで(260W×170D×77H mm)、デジタルミュージシャンにとってはライブパフォーマンスで使うことを考えてもアリなのでは?リアルノブが付いているのはやはり魅力的です。
オリジナルマシンを踏襲したデザインもクール、当時のコルグのシンボルカラーであったダークブルーと黄色は今見てみると結構新鮮に見えます。
タッチスクリーンにノブ? そう、この「Tuna Knobs 」には吸盤が付いていて、これををタッチスクリーンに付けることによって iPadがフィジカルコントローラになってしまうのです。
サポートされているアプリは Touch OSC、KORG iMS-20、KORG iElectribe、iDJ2GO、Touchable、d–b。お、iMS-20 も操作しやすくなりますね。
10個も付けてしまったらタコみたくなってしまいそうなので、3つ程あればいいかな、、と思い、クラウドファンディングKickstarter で30€ほど投資してみました。
残念ながら1€でノブ1個ゲットできるオファーはすでにいっぱいになってしまったようです。ステッカーが付いたり、ポーチが付いたり、Tシャツが付いたり、ノブの数によっていろいろなオファーがあるのでチェックしてみてください。目標金額が達成した際には11月からの発送が予定されているそうです。
台湾からやってきたシーケンサー+シンセサイザーGroovesizer MB。一度だけ友人のスタジオでさわらせてもらったことがあるのですが、プラスティックのボタンをカチャカチャと押す感覚が昔の電卓をさわっているような感じで、どことなくレトロな雰囲気のあるマシンです。しかし機能的にはモダン。ファームウェアを入れ替えることによって3オシレーターのモノシンセになったり、ドラムマシンになったりするオープンソースコード対応のマシンです。
GroovesizerのMo Shang氏 によって新しく公開されたビデオでは「Bravo」というファームウェアが載ったGroovesizer MB とコルグVolca Keys を使ったデモンストレーションがおこなわれています。
「Bravo」というファームウェアによってGroovesizer MB は4ボイス・8ビットサウンド+32ステップシーケンサー付きのドラムマシンとなります。
* 4 voices (kick, snare, hat, crash)
* adjustable volume per voice
* 32 step sequencer with swing
* adjustable & automatable pitch for hat & crash tracks
* 56 locations for storing sequences
* MIDI clock out
* MIDI pattern trigger output
現在、Groovesizer MB は10%ディスカウント実施中。ちなみにGroovesizer MB は組み立て式のキットです。詳しくは公式HPよりどうぞ。
Klevgränd Produktion がリリースしたiOSユニバーサルアプリSyncMix は MIDI、CV、WIST、 これら3種類の同期信号を使うディバイスを同時に演奏させることのできるアプリ。
iPad/iPhoneがマスタークロックになる?
たとえば、Ableton Live とコルグVolca と iOSアプリ(iMS-20、Figure、Rebirth..)とモジュラーシンセを同時に同じテンポで走らせるなんてことが可能になり、これまで同期の方法で悩んでいた人たちにとっては嬉しい知らせに違いありません。しかも簡単な設定で、かつ格安な値段(¥400) で実現してしまいます。Wist 対応のアプリとMIDI・CVを同期させることができるようになったのは初めてのことです。
MIDIを使うにはアップルのカメラコネクションキット(利用するiOSディバイスによってはLightning-30ピンアダプターも必要)とUSB MIDIケーブルが必要になります。これによってラップトップコンピューターやMIDIハードウェアとの接続が可能になります。
CVを使うにはミニプラグケーブル(ステレオまたはモノ)をiOSディバイスのヘッドフォン端子に接続します。ユーロラックモジュラーと接続するような場合はクロックシグナルのゲインを上げるための処置が必要な場合もあるそうです。
WIST を使うにはもちろんWist対応のiOSアプリが必要になり、SyncMixアプリをマスターとして、同期したいアプリをスレーブとして起動する必要があります。
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