先日発表になったKORG共同開発による「Little Bit Synth kit」に続き、今週はモジュラーシンセファンにとってはドキドキする発表が多いようです。
「Patchblocks」は付属するソフトウェアを使ってシンセサイザーやエフェクターをユーザー自身がプログラムすることができる小型のシンモジュールで。このモジュールを幾つか連結させて、ドラムマシン+シンセ+シーケンサーのようなシステムを組んだりすることも可能で、どのようなプログラミングをするかによって、本当に「自分だけの」モジュラーシンセを作ることができてしまうキット。
プログラミングというとちょっと難解そうなイメージですが、「Patchblocks」のソフトウェアはビジュアルが多く使われており、エレメントとエレメントをバーチャルケーブルでつなぐことだけでプログラミングできてしまい、あとはUSB接続したハードウェアに転送するだけ。
- stereo audio input
- stereo audio output
- 2 channel digital input
- 2 channel digital output
- 2 assignable knobs
- 2 assignable illuminated buttons
- tough 5mm machined acrylic enclosure panels
- USB chargeable LiPo battery
- 10bit / 20K sampling rate audio – it sounds fatter than you expect!
- Patchblocksのカラーは白、ピンク、黒、黄色の4種類
Pitchblockは現在クラウドファンディングKickstarterにで出資者募集中。35£(およそ¥5550)でPitchblocksユニット1つゲット、110£(およそ¥17,500)で4ユニットのPitchblocksをゲットできるチャンス!!
コルグとLittle Bits社の共同開発による「LIttle Bits Synth Kit」は磁石付きの小型シンセモジュールを組み合わせ、「自分だけの」モジュラー・シンセサイザーを組み立てられるキット。モジュールの組み立てには面倒なハンダ付けや配線は不要! 12月中旬の発売を前に、先日「Maker Faire Tokyo 2013」にて「Little Bits Synth」の初お披露目が行われた。
「Synth Kit」 は12個のモジュールのセットで、 パワー(電源供給モジュール)、オシレーター(×2)、フィルター、エンベロープ、ディレイ、キーボード、 マイクロ・シーケンサー、ミックス、スプリット、ランダム、シンセ・スピーカーが含まれ、フィルターにはコルグMS-20後期型で使用していた回路が採用されている。何度でも組み替えをすることができるモジュラーシンセを作ることや、複数の Synth Kit を組み合わせてさらにパワフルな シンセサイザーを構築することも可能。
- ブルーのパワーモジュール Power
- ピンクのインプットモジュール Oscilator×2 /Random/Keyboard/Micro Sequencer/Envelope/Filter/Delay/Mix
- オレンジのワイヤー・モジュール Split
- グリーンのアウトプット・モジュール Synth Speaker
- 付属品 (9V 電池、電源用ケーブル(電池とパワー・モジュールの接続用) 演奏用トレイにも使用できるパッケージ・コンテナ)
- 36ページのブックレット
- 価格 16,000円
残念ながらまだオフィシャルなビデオは用意されていない様子。しかしMaker Faire Tokyo 2013」での様子を少しだけ見ることができる。http://youtu.be/aBGckWVNZNw
同時にLittle Bit社の「EXPLORATION SERIES」の国内発売も予定されており、10個のモジュールがセットになったBase Kitは11,000円、14個のセットPremium Kitは16,000円、18個のセットDeluxe Kitは21,000円となっている。こちらの方はシンセサイザー製作キットではなく、電子工作キットといった感じのもので、「Synth Kit」と組み合わせることで、光やメカを使 用したシステム作りも可能になる。
ビンテージドラムマシンといってまず思い浮かべるのはRolandのTR-808やTR-909。外国人のテクノミュージシャンと話をしていて大概話題になるのがこの辺りなんですが、日本産のマシンがこれほどまでに世界的に評価されているのは本当に素晴らしいことだと思うのですが、しかし考えてみるともう10年近く、いや20年近くも同じ話題を繰り返しているのかと思うと辟易とした気持ちにもなります。ではどうしてTR-808 mk2のようなものが作られないのか?というのは消費者としての単純な疑問ではあるのですが、「アナログ」という過去のテクノロジーには振り返るべからずという企業方針が存在することも一つの事実のようです。 そんな中、「日本メーカーKORGがアナログドラムマシンを発表」というニュースが飛び交ったのは今年2月に行われたドイツ・Musikmesseでのこと。復刻版とは違い、「Volca」というこれまでのKorg製品とは打って変わったユニークなネーミング、それも2万円を切る値段ということで世界中のテックフリークが驚嘆したのは記憶に新しいところです。そして遂に6月下旬に遂に発売となったVolca Beats。はたしてVolca Beatsとはどのようなドラムマシンなのでしょうか?!
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オランダのElephantCandyがリリースしたマルチエフェクターアプリ Live FX for iPadは、昨年末にフリーバージョンがリリースされていたのですが、先日フルバージョンとなるLive FX が本格的にリリースされたばかりです。コルグのKaoss Pad Quad と同じく、X-Yパッドを使いながら4つのエフェクターを同時に利用することができるマルチエフェクターです。Kaoss Padのあたらしい解釈ともいっていいiPad専用のエフェクターです。
Kaoss Padと同じように、Live FXは声や楽器などあらゆるオーディオ信号を入力し、パッドの上で指を動かすだけでエフェクター操作をすることができます。オーディオソースはiTunesのライブラリーから、そしてAudioBusにも対応しているので、対応アプリからのサウンドを入力することができます。これまであまり納得できるエフェクターアプリが少なかったので、iOS音楽プロデューサーにとってはとても嬉しいところでしょう。
Live FXの操作はマルチタッチに対応しており、指を3本使った操作も可能。指を3本使うと「光」は円を描き始め、オートメーションを作ることが可能です。その状態で「ロックボタン」を押せば指を離してもエフェクト効果を持続することができます。「スピード・スライダー」を動かせばその動きのスピード変えることもできます。どのようなアクションが行われるのかは下のビデオをチェックしてみてください。
エフェクターはループ系、ディストーション系、フィルター系、ディレイ系の4種類に分かれており、およそ1000通りの組み合わせが可能です。
「演奏するエフェクター」というアイデアを作ったKaoss Padってやはり素晴らしいな、、と実感するわけですが、KaossPadも初代がリリースになってから早12年だそうです。コルグにも純粋なエフェクターアプリをそろそろ作ってもらいたいですね。
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ムジークメッセ 2013 : 佐野信義氏率いるDetuneは、ニンテンドー3DS 専⽤ソフトウェア「KORG M01D」を展示していました。この「KORG M01D」は、1988年のシンセサイザー「M1」をモデルとしたニンテンドーDSのソフトウェア「Korg M01」のリニューアルバージョンで、今回は「M1」のサウンドに加え、1991年のシンセサイザー「KORG 01/w」のサウンドも収録し、コルグファンとしては嬉しい内容になっています。懐かしのあのピアノの音もSFXサウンドも収録されています。
ニンテンドー3DSへの最適化(3D画面はあまり意味のある物ではないようですが、)、最大発音数は12音から24音に拡大され、SDカードへのセーブ、MIDIデータの出力も可能になっています。
しかしこのソフトウェアは「80年代へのノスタルジー」だけではではなく、内蔵する8トラックのシーケンサーとカオスパッドを使ってライブ演奏をできるのが面白いところ。それも、ニンテンドー・ゲームマシンのタッチスクリーンとタッチペンを使う操作は、他では見かけることのない21世紀のライブスタイル。このゲームマシンを音楽制作に使うというアイデアも佐野氏ならではの光るセンス。
「KORG M01D」はニンテンドー eShopを通し世界各国からの購入も可能になるということもあり、世界様々なメディアからの注目も集めている様子。シンセファンにはおなじみのCreate Digital Music (アメリカ)とDe:Bug(ドイツ)の二人のライター(画像上)も「ムジークメッセの他のブースとは全く異なった、日本ならではのアプローチ」に歓喜していたようです。確かに。これぞ「クールジャパン」。CDMの「KORG M01D」関連記事はリンクよりどうぞ。
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