Native Instruments Reaktor(Reaktor Player)専用シンセサイザーRazorのバージョン1.5がリリースになりました。このバージョンでは新しい12のサウンド形成モジュールが追加、新規のプリセットが追加されたほか、NI Maschine 2 との連携が計られています。

Maschine 2 からRazorを立ち上げると、下の画像のようにグラフィックディスプレイと8つのパラメーターが表示され、Maschine のハードウェアコントローラを使ったノブ・アクションも即可能になります。MaschineとRazorの相性はピッタリのようです。

Razor 50%オフセール実施中!!

個人的には最近特に気に入っているプラグインシンセの一つなのですが、ビンテージ系のプラグインシンセとは違うサイエンティフィックな新しさを感じさせてくれるシンセサイザーです。複雑なサウンドを作るRazorですが操作の方は至って明確。ディスプレイに表示される3Dグラフィックによってサウンドに今何が起こっているのかを見て取ることもできます。

特にカッティングエッジな、ダブステップ系のブルータルなサウンドを大の得意とするRazorですが、パッドサウンドのような柔らかい音もかなり美しいです。もっと驚くのはリバーブエフェクターで、ここ最近見てきたプラグインシンセの中では群を抜いたクオリティを感じます。

NIは現在Razorの50%オフセールを実施中。通常99€のところが49,50€!!! 12月9日までのチャンス。

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NI Maschine のサンプルスライス機能はサンプルを切り分け(スライス)、パッドやキーボードに割り当てることができる機能で、パッドを叩 いて各スライスを演奏することが可能となります。かなり昔に「Recycle」というソフトウェアがありましたが、Maschineのスライス機能はその「Recycle」の機能を網羅し、(当然ではありますが)だんぜん便利なものとなっています。Maschine 2.0からの新機能ではありませんが、もう一度サンプルスライスの方法をさらっておきたいと思います。

 

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フィンガードラムの達人 Jeremy EllisによるNI Maschine Studioのデモンストレーションビデオ。どこまでシーケンサーを使っているのか、どこまでがリアルな演奏なのかわからないのですが、どちらにしても、一発取りのパフォーマンスのようです。たった16のパッドでここまでの演奏ができるのって凄くないですか?とくにビデオ0:30~あたりの和音奏法や、2:20~あたりのテンポチェンジするあたりがグッときます。ビデオではドラムサウンドにMaschine Drum Synth、シンセサウンドにはNI MassiveとReaktor Prismが使われているようです。

もう一つのビデオは2010年の初代Maschineのプロモーションビデオですが、MaschineもJermy Ellisもまだ相当すっきりしています。こっちの方はシーケンサーを使っていないヒューマンビートクロックの様子。おそるべしMaschineマイスターJermy Ellis。

 

 

 

 

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Maschine のサンプリング機能もとてもパワフルです。たとえばお気に入りのレコードからフレーズをサンプリングすることや、マイクで自分の声を録音するなど、これまでのサンプラーと同じような使い方はもちろんですが、Maschineで作ったパターンをリサンプリングすることでもっと手の込んだサウンドを作ったりすることもできます。またハードディスクに入っているオーディオファイル(AIFFかWAV)をMaschineで読み込み編集していくことももちろん可能です。サンプリングしたデータはスライス機能を使うことですぐに切り刻むことができ、コントローラのパッドに自動的にならべられるのですぐに演奏にとりかかれます。
Maschine 2.0ではインターフェイスの改善にともない、サンプリングのページも大きく改善しました。機能的なところでは、スライスしたデータとデータの間にギャップを作ることができるようになったり、データ間をオーバーラップすることができるようになったことです。
Maschineのサンプリングは特別に複雑なものではありませんが、とくにビギナーの方々からはよく質問を受ける部分です。一度覚えてしまったら操作は楽になるので、ここでもう一度サンプリングの仕方を説明しておこうと思います。たとえばここではターンテーブルを接続してレコードの音をサンプリングしたいと思います。

 

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NI Maschine 2.0 ではソフトウェア内でのオーディオ・ルーティングが円滑になり、これによってサイドチェイン機能が使えるようになりました。サイドチェインとは昨今のエレクトロニック音楽制作では多く使われているテクニック。例えば、同じような周波数を持つキックとベースが同時に鳴ってしまうと音がぶつかり合い、音が詰まってしまうことがあるわけですが、ベースにコンプレッサーをかけ、キックの音でコンプレッサーをトリガーすることによってキックが鳴っている間はベースの音量を絞ることができ、音圧を稼げることになるのです。

ベースだけでなくパッドなどディケイの長いサウンドにも使われることが多く、キックが鳴る間はパッドの音量が絞られることによって、ある種のグルーブを作ることができます。

Maschine 2.0では Compressor  Maximizer  Limiter  Gate  Filterの4種類のエフェクターにこのサイドチェイン機能が付き、またサードパーティ製プラグイン(AU/VST)でもサイドチェインに対応したものであれば、ルーティング可能になっています。

それでは例としてMaschine 2.0にロードしてあるキックの音を使って、NI Massiveのパッドサウンドにサイドチェイン・コンプレッサー掛ける方法を説明していきます。

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NI Maschineをプラグイン・モードとして使ったとき、DAWソフトウェアにMaschineの各サウンドを個別に出力することができる「マルチアウトプット機能」。この機能を使えばDAWソフトウェアで各サウンドにエフェクターをかけることができたり、ミックスをすることができるようになるだけでなく、Maschineでのライブ演奏もインストゥルメント別に録音することができるようになり、とても便利な機能となります。一度に出力できるチャンネルは16。Maschine 2.0からの新機能ではありませんが、Ableton LiveとLogic Pro X を使った例をここで見ておくことにします。

 

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