FaderfoxがSOLID CONTROLシリーズの新機種PC44を発表しました。PC44は64個のマトリックスノブ+4個の大型ロータリーノブを搭載し、ハードウェアインストゥルメントやソフトウェアインストゥルメント、エフェクト、DAWをダイレクトに操作できる直球型のMIDIコントローラです。ノブの特性を生かした連続的な操作、例えばコントロールチェンジ、ピッチベンド、アフタータッチのような操作を得意とし、設定は64パターンまでを本体に直接保存することができます。筐体は頑丈なアルミ製、付属する表カバーを取り付けることで持ち運びの際も安心な実用的なコントローラです。MIDI in/outポート、USBポートも付いて重さわずか1.6キロ。でも価格はちょっとヘビーな549ユーロ。
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フランスのメーカーJouéがクラウドファンディングKickStarterにて新しいUSB・MIDIコントローラのキャンペーンを開始しています。今回お目見えしたJouéはレイアウトのスワップが可能なタッチセンサー付きコントローラで、キーボード、ドラムパッド、ギター系フレット、3Dコントロールなどのシリコン製パッドを様々なコンビネーションで置き替え、様々なタイプのタッチコントロールを可能にするものです。
また、ROLI SeaboardやLinnStrumentと同じく、ポリフォニックプロトコル MPE(Multidimensional Polyphonic Expression)にも対応するなど、表現力豊かな3Dコントローラとしても大きく名乗りを上げています。
クラスコンプライアント、iOSにも対応。
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NIのDJソフトウェアTRAKTORのバージョン2.11のベータバージョンがリリースされました。このバージョン2.11では2つの大きな機能(Ableton Link機能のサポートと、RemixDeckをステップシーケンサとして使える機能)が追加されています。
Ableton Link対応
バージョン2.11(ベータバージョン)のインターフェイスのヘッダにはAbleton Linkスイッチが付けられ、このスイッチをオンにすることによってLink同期が始まります。スイッチには拍情報を示すメーターが表示され、これを見ながらプレイボタンを叩けばほぼ間違いなく同期プレイを始めることができます。
例えば、iPhoneにインストールしてあるiMASCHINEのBPMを変えればTRAKOTORのBPMもそれに従います。TRAKTORからBPMを変えるにはマスタークロックを操作します。どちらにしても納得のクオリティです。
Ableton Linkについて・・
Ableton Linkはローカルネットワークを使い、アプリ同士がテンポ同期を行うプロトコルです。これまでのLinkは、Ableton LiveといくつかのiOSアプリのみを対象とした技術でしたが、9月中旬からはオープンソースとなり、デスクトップのソフトウェアの統合も可能になりました。TRAKTOR の競合Serato DJはすでにLink対応バージョンをリリースしているので、TRAKTORはこれに続く形となります。
Ableton Linkがすごいのは、これまでのMIDIクロック同期と違い、設定がものすごく簡単であること、ものすごく正確であること、マスター・スレーブ関係のない民主的な同期であることです。ギターやピアノのような伝統的な楽器と違って、簡単にジャムセッションができないコンピュータミュージシャンにとっては待ち望んでいた技術と言えます。あと必要なものはミュージシャンの友達だけでしょう。
では、Ableton Linkという技術がDJソフトウェアTRAKTORに統合されるとどんなことができるようになるのでしょうか?
- 友達のTRAKTORまたはSeratoとバックトゥバックができる
- Ableton LiveとTRAKTORのコラボレーションが簡単にできる
- TRAKTORと対応iOSアプリを同期できる(例えば、iMASCHINEのようなドラムマシンアプリやシーケンサーアプリ)
TRAKTORにステップシーケンサー?
TRAKTORのRemixDeckの拡張機能として、シンプルな16ステップのシーケンサーが追加されます。ソフトウェアからの操作は今の段階では不可能のようですが、NIのDJコントローラ(S8/D2/F1 )を接続することによってこの機能が可視化され、操作可能になります。
ステップシーケンサの機能は以下のとおり
- パターンレングスの調節
- 各スロットのボリューム
- 各スロットのフィルター
- 各スロットのFXセンド
- 各サンプルのピッチ
- スウィング(グローバル)
- ネイティブ対応(S8 と D2)
- F1 ユーザーマッピング
- MIDIマップ可能
TRAKTOR 2.11のベータテストに興味ある方はこちらから参加応募できます。あくまでもベータバージョンなので、自己責任の範囲で実行してください。
もしもMIDIキーボードの鍵盤を後から25鍵盤、49鍵盤、61鍵盤、と増やしたり減らしたりできたら便利に違いない。もしもMIDIキーボードを解体できるようになったら、飛行機の移動も楽になるに違いない。現在クラウドファンディングKickstarterに出品中のKOMBOSはそんな夢を叶えてくれるモジュラー式MIDIキーボードだ。
KOMBOSの基本ユニットは25鍵盤。ベロシティやアフタータッチに対応、本体左側にはピッチベンドやモジュレーションホイールも付いている。ここまではごく普通のMIDIキーボードなわけだが、なんとコレ、2つのパート(12鍵盤と13鍵盤)に分解するのだ。そして分解した2つの鍵盤の間に増設用のモジュールキー(12鍵盤)をはさんでやることで、37鍵盤のキーボードになったり、49鍵盤、61鍵盤になるというわけだ。
その他、KOMBOSはBluetooth接続に対応、コンピュータからスマートフォンまで様々なディバイスに対応するのもいまどきだ。バッテリーは乾電池駆動のみ(これはちょっと不経済か)。でもこれさえあれば61鍵盤のMIDIキーボードをカバンに詰めてツアーに出ることも夢ではないのだ。
価格は25鍵盤 139ドル〜、37鍵盤199ドル、49鍵盤279ドル、61鍵盤299ドル
NIのKOMPLETE KONTROLソフトウェアは、同社のKOMPLETE KONTROL S-シリーズ・キーボードをコンピューターと接続する際に必要なソフトウェアです。これによって膨大な数のKOMPLETEインストゥルメントやNKS対応のプラグインを一括してブラウジングしたり、またはキーボードのスクリーンにはパラメーターが自動表示され、ソフトウェアをハードウェアのごとく操作できるようになります。
新しくリリースされたKOMPLETE KONTROLソフトウェアのバージョン1.6.1の新機能は4つあります。
(1.6.1は先週リリースされた1.6のバグフィックスバージョンです。ダウンロードはいつものようにNI Service Centerから行えます。)
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現在、ドイツ・ベルリンで開催中のシンセサイザーのエキシビジョンSuperbooth 16。フランクフルトのMusikMesseとは違ってシンセサイザーだけにフォーカスしたイベントであることや、メッセほどの超ド級サイズの敷地ではないので、コーヒーをすすっていると横にDave Smith氏のようなシンセ界の大物がいたりすることもあります。
昨日ブースを見て歩いていてふと目にしたのが、かのLinn DrumやAKAI MPC 60を開発したRoger Linn氏。Linn氏は自身が2014年にリリースしたパフォーマンスコントローラLinnStrumentを肩にかけ、一人メロウな演奏をしていました。たまたま周りには誰もいなかったこともあり、ここぞとばかり、さっそくLinnStrumentsを試させてもらいました。
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