AKAI Proが発表したMidimixは$99.99のシンプルなMIDIコントローラだ。8つのフェーダーと1つのマスターフェーダー。各チャンネルには3つのノブ(イコライザー)と2つのボタン(ミュートまたはソロ、録音アームボタン)が付いている。基本的なミキサーのレイアウトなので迷うことなく操作することができることと、複雑なマッピングを必要としないところが良いところだ。ライブ最中には頼りになりそうだ。
このMidimix賢い部分は『SEND ALL』という機能だ。このボタンをひとつ押すだけで、Midimixののフェーダーの位置やノブの位置を一括してDAWソフトウェアに送信することができるのだ。
AKAI APC Miniと並べればベストマッチ。主要DAWソフトウェアにも対応しているので、Ableton Live以外でライブをしている人にもアピールするだろう。なんといってもポータブル(軽い!)、AKAIクオリティ(安心!)、そして価格が$99.99(行ける!)。発売は6月より開始される。
- Midi mixer to control virtually any DAW
- 8 individual line faders, 1 master fader
- 24 knobs, arranged 3 per channel
- 16 buttons arranged in 2 banks provide mute, solo and record arm functionality per channel
- Sends all mixer settings to the DAW with a single button press
- 1 to 1 mapping with Ableton Live (Ableton Live Lite included)
昨年の夏にNative Instrumentsがリリースしたキーボード・コントローラKONTROL S-シリーズは、それまでのMIDIキーボードの常識を超える先進的な機能とデザインによって大きな注目を浴びた。私自身もユーザーの一人ではあるのだが、NIのソフトウェアバンドルKOMPLETE 10 を演奏する上では切っても切れないキーボードコントローラと感じている。KOMPLETEの数え切れない位のプリセットを、KONTROL-Sのエンコーダノブを使いながら選択する感触は素晴らしいものがある。これがソフトウェアシンセサイザーの進化系なのかと思う反面、KONTROL Sキーボードを使っていると、「あれ?」と思ってしまうようなギャップを感じてしまうことも事実なのだ。たとえば、、
- KONTROL-S はNIソフトウェアだけのものなのか? KONTROL-S はNATIVE MAPというテクノロジーによってNI ソフトウェアのパラメーターをスクリーンに表示する。しかしNI以外のプラグインを読み込んだ時にはこれは動作しない。つまりKOMPLETEソフトウェアを持っていなければ面白みは半減?一般的MIDIコントローラとして見た時にはかなりユースレスといえる?
- 「アルペジエーター」や「スケールモード」はKONTROL-Sの一番キャッチーな機能ではあるのだが、DAWソフトウェアへのレコーディング(MIDI OUT)を行うことができない。
- KONTROL Sで音色のエディットを行っても、それをすぐにセーブすることができない。
- コンピューターとのUSB接続を絶ってしまうとKONTROL Sは何もできなくなる。
しかしこのようなギャップを感じるのも5月まで。先々日、Native Instrumentsはドイツ・フランクフルトでPRODUCT SHOWCASEを開催し、KONTROL S-シリーズ・キーボードの大きなバージョンアップを発表した。
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Native Instruments のユーザーフォーラムでは、ごく稀にではあるのだがNIディベロッパーがユーザーからの質問に答える「On the Record」というスレッドがある。昨日、「Traktor On the Road」ではおよそ2年ぶりとなる書き込みが行われ、オフィシャル?アンオフィシャル?のようなアナウンスが行われた。http://www.native-instruments.com/forum/threads/questions-and-answers-fluky-ni-march-2015.235468/
個人的に注目したいニュースは2点。まず、Traktorの次のバージョンではパイオニアのCDJ-900NXSとXDJ-1000をサポートするとのこと。これによって、USBケーブルを使いコンピュータ(Traktor)とCDJを接続することによって、CDJをDJコントローラとして使うことができるようになる。
これまでにもCDJ最上機種へのサポートは行われてきたわけだが、HIDプロトコルを使うコーディングは私たちが思っているほど簡単な作業ではないらしく、それゆえに時間がかかってしまったようではあるが、ついにCDJ最新機種とTraktorを同時に使うことができるようになるという嬉しいニュースだ。
もう一つ、これはまだ詳細は全く明らかにされていないのだが、TraktorとMaschineの統合が実現するとのことだ。これまでにも同期信号を使い二つのソフトウェアを同時に走らせることは可能ではあったのだが、それを超える統合であることは確かだろう。どのような方法で?どのようなことができるようになるのか?大いに期待したい。二つのコントローラを同時に使った作業が可能になったりするのだろうか?
コルグのvolcaシリーズ(Bass、Beats、Keys、Sample)にMIDIアウトプット・ポートを取り付けることのできるキットVOLCANOがAmazing Machinesよりリリースされた。このキットを取り付けることによって、Volcaはなんとも可愛らしいMIDIシーケンサー/MIDIコントローラに変身する。
DAWソフトウェアと接続をすれば、Volcaで行った演奏(ノート情報やノブをキュンキュンと回すアクションなど)もレコーディングでき、あとから書き出したデータを編集することが可能になる。MIDIクロックの送信も行えるので、Volcaをマスターにすることも可能になる。
キットの取り付けにはハンダ付けが必要なのだが、それさえクリアーできれば、Volcaの使い道ははるかに広がる。
注意*Volca Sampler(ファームウェア1.3)ではノブ情報は送信できないのだが、おそらく今後のバージョンアップでサポートされるだろう、、とのこと。
価格$48.00 送料$24.00
コンピュータに接続してあるコントローラを使ってiPadアプリを演奏したり、iPadのシーケンサーアプリを使ってコンピューター上のソフトウェアシンセを演奏したり、そんなことが行えるようになるアプリmidimuxがリリースとなった。これまでにも同様のことを行う手段はあったのだが、midimuxの場合、コンピュータとiOS デバイスを接続する方法は通常の 充電用30pin/lightning USBケーブルだ。これまでストレスの多かったワイヤレス設定や、特別なMIDIインターフェイスも必要としない。 必要なものはケーブルと、公式サイトからダウンロードするmidimuxサーバーアプリだけ。
サーバーのインストールを終え、iOSとMacを接続すると、Macのメニューバーには小さなアイコンが表示される。特別な設定画面のようなものは表示されず、ごく小さなサイズのプログラムがシステム内で動作することになる。
midimuxの画面には、コンピューターに接続してあるコントローラやMIDI機器、iPadの中で起動しているアプリが表示される(画像上)。私の場合はiPadにはiPolysixとiElectribeとModStep(シーケンサーアプリ)が起動してあり、コンピュータにはKontrol S、Maschine、TR-8が接続してある。
ここでAbleton liveを立ち上げてみる。MIDI設定画面を見てみると、iOSデバイスに立ち上げてあるアプリの名前が表示されているのだ。これは分かりやすい!!
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アメリカ・テネシー州ナッシュビルからやって来る新型マルチ・インストゥルメント・コントローラArtiphone のInstrument1。ずいぶん前から様々なサイトで話題になってきたコントローラですが、完成まであと少し、クラウドファンディングにておそらく最後の資金調達が始まっています。
例えば、ギターならば弦をかき鳴らす、ピアノならば鍵盤を抑える、バイオリンなら弓で引く、パーカッションなら表面を叩くわけですが、ではこれをひとつのインストゥルメントにまとめたらどんな形になるのか??という発想から生まれたのがこのArtiphone のInstrument1です。
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