Arturiaのドラムパッド付きのステップシーケンサー BeatStepのプロ・バージョン、BeatStep Proが4月にリリースされることが発表されました。BeatStep Pro は様々な接続端子を装備し、新旧様々なシンセサイザーを接続し制御することのできるパフォーマンス向けのコントローラです。16個のノブ、16個のドラムパッドも健在。
まずはイントロダクションビデオからどうぞ。
強力なのはシーケンサー部で、BeatStep Pro は2つのモノフォニックシーケンサーとドラムシーケンサーを内蔵。
モノフォニックシーケンサーは64ステップ、各ステップには音程・ベロシティ・ゲートタイム・タイの情報を入力することができ、2つのシーケンサーをリンクさせ、同時にトランスポーズを行うようなことも可能のようです。
ドラムシーケンサーでは、パッドを叩きながらドラムパターンを作ることや、ノブを使いMIDI CCコントロールをおこなえたりプログラムチェンジを行うことも可能です。パッドはベロシティとプレッシャーセンシティブに対応。
タッチストリップを使いリアルタイムにエフェクト効果(ルーパー/ローラー)をつけることや、ノブを使ってタップテンポ・スィング・ランダマイズ機能によってパターンにバリエーションを加えることもできます。作ったシーケンスパターンは最大16までのプロジェクトとして保存することができます。
接続端子は、Cv/GATE アウトプット・ドラムGATE アウトプット・MIDI IN/OUT・クロックシンク・USB。これならば新旧様々なシンセサイザー・ドラムマシンを接続することができますね。
コルグの新しいステップシーケンサーSQ-1 と同様、コンピューターの画面をみることなくたくさんのハードウェアシンセを使った音楽演奏を行えるところが大きな魅力です。BeatStep Proの方が様々な楽器を接続することができそうですが、値段も倍以上。コルグの方が操作は簡単のような気がします。
価格の方は??$299 4月発売
Continue reading »
Novation といえばLaunchPad。Ableton Liveのためのコントローラとして初めてリリースされたのが2009年のこと。楽器とは思えないルックスで、当時はこれでいったい何をすることができるのだろうかと思ったものですが、その後、様々なDJやミュージシャンがこれまでにはなかった様々な使い方をすることによって、コンピューターを使うライブパフォーマンスのスタイルを一新。メジャー、アンダーグラウンドを問わず、このコントローラによって様々な音楽が作られています。まだLaunchpadについてよく知らない人はLaunchPad 5周年を記念したアニバサリーサイトで過去の名作ビデオを見てみてください。
そんなLaunchPadのプロバージョンであるLaunchPad Pro が本日発表となりました。
- フルカラーのRGB LEDパッド パッドの色はこれまでよりも美しくなりました。さらにAbleton Liveと接続した時にはLiveのクリップの色と同じ色が表示されるようになりました。パッドの叩き心地はどのようなものでしょうか?
- プレッシャー、ベロシティ対応 ユーザーが待ち望んでいた機能がついに搭載。8×8のパッドを使った演奏表現はさらに豊かになることでしょう。パッドをどのような強さで叩くかによってMIDIデータの送信をおこなうことができます。
- 増強されたボタン類 LaunchPad Pro は16個のボタンが付け加えられました。これによってAbleton Liveのミキサーへのアクセス、プレイバックコントロールを楽に行うことができるようになります。UNDOボタンも付いているようです。
- MIDI アウトプット 本体の背面にMIDI端子が装備されました。これによってLaunchPadから直接ハードウェアインストゥルメントに接続を行え、演奏を行うことができるようになります。
- パスパワー駆動 多くの機能が増えましたが、それでもバスパワーで動いてくれるのはありがたい話ですが、iOSデバイスと接続した際には電源アダプター(オプション)が必要になるようです。
また、LaunchPad Pro のプレイモードでも幾つかの改良点がみられます。
- セッションモード これはこれまでのLaunchPadと同様、Ableton Live のクリップをトリガーしていくモードです
- ノートモード パッドをキーボードのようにして演奏することができるモードですが、LaunchPad Pro ではAbleton Live のドラムデバイスとインストゥルメントデバイスを自動的に見分け、パッドの配列やカラー、振る舞いを変えることができるようになります。Ableton PUSHのように、スケールのルートが別の色で表示されるなど、視覚的にも分かりやすいものとなるようです。
- デバイスモード エフェクターやインストゥルメントのパラメーター類を操作するためのモードですが、LaunchPad Pro のパッドがベロシティに対応したことにより、パッドを強く叩けばパラメーターを素早く動かすことができるようになるなど、これまでよりも表現が豊かになることでしょう。
- ユーザーモード 実はLaunchPadの一番面白いところなのですが、ユーザーのアイデア次第でレイアウトを自由にデザインすることができるモードです。
LaunchPad Pro は2015年春発売、価格は$299.99
Continue reading »
コルグの新しいDJコントローラKAOSS DJ はSeratoとタッグを組んだようです。
KAOSS DJ にはカオスパッドが搭載し、多彩なエフェクターコントロールを可能にするDJコントローラです。エフェクトプログラムは合計で120!も搭載しているそうで、選ぶだけでも大変なこととなりそうですが、他社のDJコントローラーよりもさらに過激なエフェクトプレイを堪能できそうです。オーディオインターフェイスも内臓しているので、コンピューターとのUSB接続だけでDJ プレイが可能になるわけです。Serato ユーザーの新しい味方となるでしょう。この薄型のデザインも他社のコントローラとは違ってリラックスして見えますよね?
スタンドアローンの2チャンネルのミキサーとして使うことも可能で、その際はKAOSSエフェクターも使えるようになるそうです。ターンテーブルやCDを接続してDJを楽しむことはもちろんですが、例えばシンセサイザーの類を接続したらどんなことなるのでしょうか?MIDI 端子が付いていれば、今なお数多いKAOSS PAD3 ユーザーのハートも掴めたのに。
KAOSS DJは2月下旬発売、価格は¥30.000前後となるそうです。
タッチパッドに光が灯らないのは残念。
Native Instrumentsの創始者の一人、REAKTORの開発者としても知られるStephan Schmit氏が新たなメーカーNonLiner Labsを立ち上げ、新しいハードウェアシンセサイザーの開発をしているというニュースは以前からお伝えしていますが、その開発経過報告ビデオがNonLiner Labs のブログに掲載されています。
開発中のハードウェアシンセサイザーにはキーボードコントローラそのものにもDSP プロセッサーが搭載され、4つのマクロコントローラには80!のパラメータをアサインすることが可能で、リボンコントローラ・ピッチベンド・ペダルコントローラ・タッチスクリーンを使うことによって制御することが可能のようです。また、WiFiシグナルを使うことにょってコンピューター、スマートフォン、タブレットを同時に使い、リンク制御も可能となっているようです。
様々なシンセエンジンの入れ替えが可能になるキーボードコントローラではあるようですが、ファーストモデルの音源部にはNI KOMPLETE10 にも内包しているReaktor KONTOURがベースとなるようです。Reaktor 6 のリリースもそろそろか?と噂される中、まだまだ凄い報告に期待できそうです。
Behringer のデスクトップMIDIコントローラBCR-2000を使い、Dave Smith InstrumentsのシンセサイザーMophoとTetra をコントロールすることができるようになるMoTET Programmer。ビンテージシンセサイザーのカスタマイズやパネルレイアウトデザインを手がけているSynthGraphicsというメーカーからのリリースです。
MoTET ProgrammerにはBCR-2000の表面にかぶせるオーバーレイ、そしてSysEXテンプレートが付属。2段目のスイッチはCメジャーのスケールキーボードになるので、エディットしながら音も出せるようです。
私自身Mophoユーザーで。これまでにも様々なエディタープログラムを試してきているのですが、できるならばコンピューターなしで、ハードウェアコントローラを使って操作したいというのが本音でした。これなら思う存分にMopho のパラメーターをいじれそうです。価格は$40となっています。
SynthGraphicsはNAMM 2015 にも登場。Mopho、Tetraの他に、microKORG(コルグ)、 Alpha Juno-1, 2、MKS-50(ローランド)のBCRオーバーレイも展示するとのことです。たしかにこれらのシンセのエディットは本当に面倒なのです。
Behringer BCR-2000は耐久性、使いやすさにも定評があり、現在新品で¥15.800ほどで手に入るコントローラです。
AKAI Professional は3種類のUSB MIDIキーボードコントローラ、Advance 25・Advance 49・Advance 61 のリリースをアナウンスしました。鍵盤のサイズは25鍵・49鍵・61鍵で、いずれもベロシティ+アフタータッチに対応しています。
Virtual Instrument Player (VIP) というソフトウェアを使うことによって、VSTiプラグインシンセサイザーをスタンドアローンシンセサイザーのようにコントロールすることができるようになるもので、面倒なMIDIマッピングをすることなしに音色管理やパラメーターのコントロールをすることができるようになるそうです。本体左上に装備されている4.3インチのフルカラーディスプレイからパラメーターの動きも目で見ながら把握することができ、プラグインインセサイザーのポテンシャルを十分に引き出せることのできるキーボードコントローラといえそうです。
付属するソフトウェアはVacuum Pro, Loom,・Hybrid 3・Xpand!2,・Velvet・ Transfuser (AIR Music Tech)・Eighty Eight Ensemble( SONiVOX)・TOOLROOM RECORDSによるアーティストサウンドパック。ニュマークコーポレーション傘下のメーカーによるソフトウェアが揃えられています。
Advance Keyboard にはMPCスタイルのパッドも装備され、ベロシティ+プレッシャーセンシティブに対応、パッドはカラフルに光るようです。また、アルペジエーター・タイムディヴィジョン・ノートリピート・タップテンポ機能も装備しています。このあたりはNI Maschine の影響といった感じです。
Native Instruments のKONTROL Keyboard と同じく、バーチャルインストゥルメントとの一体化を目的としているものなので両者を比較してみるのも楽しいかもしれません。AKAI Advance の有利な点はカラーディスプレイとMPCパッド。キーボードを演奏する者としてはこちらの方がいろいろな演奏を楽しめそうです。そしてVSTi プラグインとの統合がうまく行われているようなので、DAWソフトウェアとの連携もかなり円滑になるはずです。
まずはNAMM 2015 でのレポートを楽しみに待ってみたいと思います。キーボードやディスプレイのクオリティも気になるところです。
発売は2015年初旬、価格はおよそ¥$399.99(Advance 25) $499.99(Advance 49) $599.99(Advance 61) となっています。いや−MIDIキーボードもかなりハイクオリティ、ハイプライスになってきましたね。
Continue reading »