AFK Audioというドイツのスタートアップメーカーが発表した「Drumbeam」というMIDIコントローラー。これは、普通のパッド型でもキーボード型でもない、“叩いて操作する”タイプのドラムコントローラーとでもいうのでしょうか。見た目はスリムなバー型で58 x 3 x 5 cm、一見するとライトショーだけに目が入ってしまうのですが、使ってみると驚くほど多機能です。

Drumbeamの魅力のひとつは、エレクトロニック音楽のライブパフォーマンスに特化した柔軟性と表現力です。叩いた位置や強さを細かくMIDIに変換できるため、例えばキックやスネアだけでなく、フィルターの開閉、エフェクトの深さ、リバーブの量といったMIDI CCのリアルタイム操作も思いのまま。単なるトリガーではなく、「演奏しながらコントロールする」というスタイルが実現できます。

LEDによるフィードバックも視覚演出と連動できるため、音とビジュアルを一体化したライブパフォーマンスの表現にぴったり。デバイス自体が軽量で持ち運びやすいこともあって、ツアーやクラブイベントなど現場向きな設計になっています。

もちろん、Drumbeamはライブだけでなく、アコースティックドラムセットに組み込んだり、ホームスタジオのデスクに常設しておくのもいいでしょう。USB-Cで駆動し、iPhoneからの給電も可能なので、充電に悩むこともないでしょう。

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Superbooth 2025で、Novationの新しいMIDIコントローラー「Launch Control XL 3」が発表されました。

私は会場で実機を触ることができましたが、想像以上に完成度の高いモデルだと感じました。派手さはありませんが、制作の現場でしっかりと機能してくれる頼れるツールという印象です。コレを待っていた人結構多いのではないでしょうか。

 

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ベルリンを拠点にするスタジオDadamachineが、誰でも楽器ロボットを組み立てることができるようになるツール MIDIAutomat ToolkitのキャンペーンをクラウドファンディングKickstarterにて開始しました。目標金額の€15,000は悠々突破。すでに€73.310(3月30日現在)の投資金額を獲得しています。

このMIDI Automat Toolkitの核となるのがAutomat コントローラと呼ばれるもので、ここにMIDIデバイスやコンピューター、iPad/iPhoneなどを接続し、Ableton LiveやiOS アプリからMDIを送信します。さらにAutomatは12のDCアウトを搭載しており、ここにソレノイド(往復運動をするマシン)やLEDライトなどを接続することによってこれらをMIDI信号で動作させることができるようになります。つまりは、「機械に楽器を演奏させる」ことが可能になるわけです。

例えばアコースティックドラムを演奏させてみたり、ビール瓶を叩かせてみたり、身の回りにあるも何でもを叩いてもらうことができるわけです。自分じゃ叩けない難しいドラムパターンを演奏させることができるのかどうか??これは試してみなければわかりません。

この種のアイデアはすでに YouTubeを見れば山ほどあふれていますが、MIDIAutomat Toolkitのすごい点は、複雑な設定が不要、「プラグ&プレイの感覚で誰もが操作できる」とのこと。

 

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これまでBeatsurfingPlaygroundなどユニークな音楽アプリを開発して来たベルギーのアーティスト・コレクティブHermutt Lobbyが、今度はミニDJコントローラCTRLCAPをリリースしました。

CTRLCAPはプラスティック製のフェーダーキャップで、DJミキサーのクロスフェーダーのキャップと付け替えて使用します。CTRLCAPにはタッチセンサーが内蔵してあり、このキャップを軽くつまんだり、ギュっと握ったりすることでMIDIコントロールを送信でき、表現力豊かなエフェクト操作が可能になります。つまり、右手でスクラッチ、左手でCTRLCAPを握ってクロスフェーダーを動かしながら、エフェクト操作ができるわけです。もちろん使用方法はDJコントロールだけに限らず、ステージライトのソフトウェアを操作しても面白いのではないでしょうか。

 

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同期技術Ableton Linkの果たした役割は果てし無く大きい。音楽ソフトウェア同士の同期だけにとどまらず、今度は音楽ソフトウェアとビジュアル・ソフトウェアのジャムセッションが可能になります。

Mixvibes社がリリースしたRemixvideoというライブビジュアル用のソフトウェア 、同期技術Ableton Link に対応し、Ableton Live、NI TRAKTOR、NI MASCHINE、Serato、Reason、iOSアプリなどとのテンポ同期が可能になります。また、DAWソフトウェア内ではVST/AU プラグインとして起動することも可能で、音楽と映像を一括してライブ操作できることになります。音楽用MIDIコントローラ(LauchPadやMASCHINEコントローラ)を使ってビデオを操作できるのも良し。音楽の脳みそと、映像の脳みそをうまくブレンドできそうな、新しいタイプのソフトウェアかもしれません。ライブパフォーマンスで音楽とビジュアルを一緒にコントロールするのも楽しそう。

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Native Instruments のKomplete Kontrol ソフトウェアのバージョン1.8がリリースされました。Komplete Kontrol ソフトウェアはNIのMIDIキーボードKomplete Kontrol S-シリーズキーボードのソフトウェアの部分で、言うなればKomplete Kontrol S-シリーズキーボードの心臓部分のようなものでキーボードとこのソフトウェアが一緒に動くことで、現代的な面白い機能を使うことができるようになります。このソフトウェアがないとS-キーボードはただのMIDI鍵盤でしかありません。けっこう頻繁にアップデートが行われているKomplete Kontrolですが、その都度新しい機能が搭載されることもあり、ちょっとぼんやりしていると後になって「こんな機能が付いていたのね 😥 」なんててことになります。ということでアップデートにはなるだけ目を見張るようにしてます。

さて、本日リリースとなったKomplete Kontrol ソフトウェアのバージョン1.8 ですが、今バージョンではスケール機能が大きくバージョンアップし、搭載スケールの数がこれまでの15種から120種にいきなりジャンプアップ。世界各地のメジャーからマイナーなスケール、日本の雅楽のスケールもいくつか、聞いたこともないような変なスケールもちらほら、これだけ数多くのスケールについて一括して知る機会もなかなかないので、後でじっくりと耳で確認してみてください。

下の画像はKomplete Kontrol ソフトウェアからスケールを選んでいる様子です。同様のことが S-シリーズキーボード本体からも行えます。

 

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Komplete Kontrol ソフトウェア1.8の目玉その2は、コードポジションパラメーターというもので、『コード内の各ノート位置をフルコントロールできます。Autoに設定するとKOMPLETE KONTROLが自動的に最適なボイシングを選び、より自然なコード進行となります。』とのこと。

例えば、「ド・ミ・ソ」と「ソ・ド・ミ」は同じボイスで構成されているコードですが、「ド」が上に来るのか、「ミ」が上に来るのかで雰囲気が変わってきます。そこでこのコードポジションパラメーターというアルゴリズムがボイシングをうまくコントロールして、よりプロっぽい、機械っぽくないコード進行を自動的に作ってくれます。

下の画像はコードポジションパラメーターオートモードを選択している様子です。

下のビデオ(3:36-)でもこの機能について詳しく解説しています。

 

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Komplete Kontrol ソフトウェア1.8の目玉その3は、『スタンドアローンモードで起動した場合、KOMPLETE KONTROLのトランスポートコントロールで、REAKTOR Blocksのようなクロックベース・インストゥルメントのスタート、ストップ、リスタート、テンポ調整が可能』という機能。

ちなみにテンポ調整するには、S-キーボードのシフト+ノブを押さえながら回してください。

REAKTOR BlocksとKomplete Kontrol キーボードのコンビネーションは即興で遊ぶとかなり楽しいです。

 

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KOMPLETE KONTROL ソフトウェア1.8 概要ビデオ(英語)