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MIDIクロック。たとえばDAWソフトウェアのプレイボタンを押せば、ハードウェア・ドラムマシンも同時に同じテンポでプレイを始め、ストップボタンを押せばドラムマシンも同時にストップする。ただそれだけのことではあるのだが、本当に正確なタイミングを実現することは実に難しい。というよりも、以前にドイツ・ベルリンのハードウェアメーカーE-RMのMidiclockというクロック・ジェネレーターを使って2台のコンピューターを(Ableton Live)を同時に走らせてみたのだが、それまでの同期というものがいかに杜撰な同期であったのかに気がつかされた。この小さなデバイスを使うだけでMIDIクロックのタイミングは大きく改善し、MIDIジッターなる大敵を駆逐する。

そんなE-RMが新しく開発しているというMulticlockは、4チャンネルのMIDIクロック・ジェネレーターで、それぞれのチャンネルにはタイミング・シフトとスウィングのノブを装備している。これならば正確さだけでなく、多少遊び心も加わるリズムクリエイトを体験できそうだ。

MIDIタイミングだけのためにスタジオにお金を投資するのはかなりアドバンスかもしれない。でも複数のドラムマシンやシーケンサーを使う場合や、2台のコンピューターを使う場合、同期信号を多用する場合には気にしておいたほうがよい問題だ。それから、性格や趣味にもよるのだろうが、タイトなリズムはやはり気持ちがよいものだ。

E-RM Multiclock はMusikmesse2015 Alex4ブースに登場。

 

 

Multiclock

4 ultra precise channels, derived from DAW audio clock, MIDI or DIN Sync, all separately shiftable and swingable in real time

• Hot-Plug support for MIDI, DIN, Modular Clock & Analog LFO

• Built in MIDI Matrix to dynamically map & merge MIDI channels and events

• unused channels can be used as a MIDI controller

• 5 channel MIDI USB support optionally available

E-RM

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シンク問題。特にテクノ系ミュージシャンはもの凄くこだわる部分だと思うのですが、DAWソフトウェア・ハードウェアインストゥルメント・モジュラーシンセなど、種類も時代も違う幾つかの機材を同時に使っていると必ずと言っていい程、発音タイミングのズレに悩まされます。特にDAWソフトウェアで超最適なMIDIパフォーマンスを得るにはかなりの苦労を要するものです。

https://www.ableton.com/ja/manual/midi-fact-sheet/

ドイツ・ベルリンのE-RMが開発中のマルチフォーマットのシンク&クロックボックスは、ジッターなしの超正確なクロックを生成するというシンクボックス。DAWオーディオクロック・MIDI・DIN Syncから得た信号は4チャンネルに振り分けられ、それぞれのタイミングをシフトすることや、スウィング値をリアルタイムで加えることが可能になるそうです。モジュラークロックやアナログLFO、5チャンネル分のMIDI USB にも対応しており、これならばすべてのスタジオ機材を接続し、本来あるべき正確なタイミングで機材をコントロールすることができるようになるわけです。

以前、同社が販売するMidi Clockという製品を見たことがあるのですが、それまで感じたことがなかった気持ちよさを感じたものです。テクノビートにこだわるのならば、この辺りにもこだわっていかなければいけないのかなと。

E-RM

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Klevgränd Produktion がリリースしたiOSユニバーサルアプリSyncMix は  MIDI、CV、WIST、  これら3種類の同期信号を使うディバイスを同時に演奏させることのできるアプリ。

iPad/iPhoneがマスタークロックになる?

たとえば、Ableton Live とコルグVolca と iOSアプリ(iMS-20、Figure、Rebirth..)とモジュラーシンセを同時に同じテンポで走らせるなんてことが可能になり、これまで同期の方法で悩んでいた人たちにとっては嬉しい知らせに違いありません。しかも簡単な設定で、かつ格安な値段(¥400) で実現してしまいます。Wist 対応のアプリとMIDI・CVを同期させることができるようになったのは初めてのことです。

MIDIを使うにはアップルのカメラコネクションキット(利用するiOSディバイスによってはLightning-30ピンアダプターも必要)とUSB MIDIケーブルが必要になります。これによってラップトップコンピューターやMIDIハードウェアとの接続が可能になります。

CVを使うにはミニプラグケーブル(ステレオまたはモノ)をiOSディバイスのヘッドフォン端子に接続します。ユーロラックモジュラーと接続するような場合はクロックシグナルのゲインを上げるための処置が必要な場合もあるそうです。

WIST を使うにはもちろんWist対応のiOSアプリが必要になり、SyncMixアプリをマスターとして、同期したいアプリをスレーブとして起動する必要があります。

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ムジークメッセ2013ではAlex 4というヨーロッパ最大のアナログマシンのディストリビューターのブースに展示されていたMidiclock

このMidiclockはタバコの箱をちょっと太くした位のサイズのボックスで、これを使うとDAWソフトウェアとドラムマシンの安定した同期が可能になる「Midiクロック生成マシン」。

DAWソフトウェアが生成するMidiクロックは実は不安定な物で、微妙ながらもそのテンポに揺れをつくってしまうジッターという問題。たとえばBPMを120に設定していても実際のところは平均でBPM119.98になってしまうとか、ほんの0.02の違いではあっても、常にタイトなリズムを好むミュージシャンにとってこれは大敵。

このMidiclockをマスターにして、DAWソフトウェアとドラムマシンをスレーブ演奏させてみると、今までのルーズな同期演奏との違いに驚かされます。ノブを回すとBPMを変えることができるのですが、急激な変化でも混乱を起こしません。

Midi Out ×2 電源はUSBから。195€

midiclock