サンフランシスコに拠点を置くMiselu。数年前にAndroidをベースにしたMiselu Neiroという楽器ディバイスのアナウンスを行い、世界中の音楽テックファンから注目を集めているベンチャー企業。Miselu Neiroを実際に見た人の話ではかなりいい出来だということで、私自身もショッピングリストに挙げてはいたのですが、リリースにはまだ至っていませんでした。そんなMiseluが数日前に突如発表したのがiPad専用のMIDIキーボードC.24。「やっぱりiPadなんだ、、」という半落胆気味の意見も中にはあるようなのですが、様々な新しいアイデアが詰まった次世代MIDIキーボードC.24はiPadユーザーにとっては要チェックでしょう。

マグネットを利用した新しいタイプの鍵盤

C.24はiPadと合体させることの出来る2オクターブのキーボード。面白いのは、このC.24にはマグネットを利用したセミウェイト鍵盤が採用されているというところ。これまでのMIDIキーボードはスプリングを利用したライトウェイト鍵盤がほとんどで、iPad用のキーボードともなるともっとオモチャ的な鍵盤が多かったわけで、このC.24の鍵盤をたたいた時の感触がどのようなものなのか、試してみるのがとても楽しみです。また鍵盤にはオプティカルセンサーが取り付けられてあるので、ベロシティ、モノフォニックアフタータッチの検知も可能。

リボンコントローラ

キーボードの上、黄緑のLEDが光っている部分はリボンコントローラになっていて、左側がオクターブシフト、右側がピッチベンドやモジュレーションのようなMIDIメッセージを送るコントローラになっているようでうす。ピッチベンドは左側!という固定概念が取り払われているあたりも面白いですが、はたして使い心地はどのようなものでしょうか。

BlueToothを使った接続

iPadとの接続は、USBケーブル接続、もしくはBlueToothを使ったワイヤレス接続が可能になるようです。Bluetoothの実力がはたしてどのようなものなのか、キーボードを演奏する時にもまったくストレスがないものなのか、、とても気になる新技術です。

拡張モジュラー

キーボードとリボンコントローラの上の部分には拡張モジュラーを挿入することができる空きスロットが用意されており、後に、フェーダーやツマミにようなコントローラ使うことができるようになるようです。

クラウドファンディング

このC.24はクラウドファンディングKickStarterで出資者を募集中。99$以上を出資すればこの新世代MIDIキーボードをいち早く手に出来る!

 

 

KickStarter

Miselu

 

 

 

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先週27日に行われたGoogle I/O 2012で公開されたMiselu Neiro。そしてそのアプリケーションの一つとなるVocaloidのプロトタイプも続いて公開されました。海外ではまだ日本ほど熱狂的なブームとはなっていないVocaloidなのですが、このMiselu Neiroとともに世界のミュージシャンがどのような使い方をしていくのかとても興味深いところです。

下のビデオはEngadgetの取材より、開発者の水口哲也氏によるデモンストレーションです。2つのモードからなるこのVocaloidアプリ。一つは、すでにインプットしてあるメロディにユーザーが好きな歌詞をインプットして歌わせるモード。そしてもう一つはすでにインプットしてある歌詞を使ってユーザーがキーボードで音程をインプットしていくモードがあるようです。ビデオを見るかぎりiOSのVocaloidアプリよりもはるかに動きが良さそうです。

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現在開催中のGoogle主催の開発者向けイベント「Google I/O 2011」において、Android搭載マシンMiselu Neiroが展示されている模様です。モバイル音楽ツールとしてだけではなく、様々なメーカーとのパートナーシップによって開発されるアプリケーションには特に注目が集まっており、そのうちの一つ、Retronyms開発によるドラムマシーンXOX Drum Derangerについては先日お伝えした通り。

そして今日公開されたアプリケーションは、nStudio(パッドベースのサンプラー、シーケンサー、ミキサー)とPlasma Sound (テルミンとキーボードをベースにしたインストゥルメント)。さらにシンセファンの目を輝かせるのはKorgのPolysixとYAMAHAのVOCALOID。Polysixは80年代に製造され、今でも人気を誇るアナログシンセのエミュレート版。そしてVOCALOIDは言わずと知れたYAMAHAの音声合成技術。 こういう展開になるとiPad追撃もありえるのかも。。発売時期は2013年。ますます期待が高まってきました。下のビデオはEngadgetのレポートより。

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ラップトップコンピューターのような形だが、タッチスクリーンと鍵盤が付いた音楽専用のハードウェアとして作られているMiselu neiro。「魅せる音色」という意味なのだろうか?アメリカシリコンバレーを拠点とするMiselu inc.による開発。

DSP部にはYAMAHAのオーディオエンジンNSX-1の搭載がされ、楽器としての十分なクオリティが約束されている。

OSはAndroidが搭載され、ネットワークサービスとの連携を得意とするようだ。オープンプラットフォームの環境下で、様々な種類の音楽アプリケーションが開発されて行く見通し。iPadの人気アプリTabletopの開発元Retronymsがすでにアプリケーションの開発に着手していることもアナウンスされている。

ハードウェアには2つのUSB端子、HDMI、オーディオin/out(ステレオミニジャック)、MIDI端子が備わっているよう。オーディオメーカーONKYOとのパートナーシップによりUSBパワードのデジタルスピーカーキャビネットの開発もアナウンスされている。

などなど、開かれたモバイル音楽制作ツールとして可能性を秘めているこのディバイスMiselu NeiroはiPadの好敵手となるのか?どのような楽器に成長して行くのかとても楽しみだ。

 

Miselu

 

 

 

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