MusikMesse 2015、 私はたった1日だけの参加だったのですが、今年も何人か新しい人と出会い、楽しい話をすることができました。ある時は、終わりのない長ーーーい開発話を永遠と聞かされることもあります。だいたい午後3時あたりからはアルコールも入り、一種のお祭りのような雰囲気になるコーナーもあります。

ドイツのモジュラーシンセのコーナーSchneiders Büro には何十種類ものインディペンデンスメーカーが集まり展示がおこなわれているのですが、ここではMIDIクロックによってすべてのマシンがテンポ同期し、早い時間はBPM90、最後はBPM130位まで上がっていき、いわばジャムセッションをおこなっているかのような企画が催されていました。とはいえ、あれだけたくさんのマシンが一度に音を出してしまうと、実際のところは何が何だかはよくわからないことになってしまいます。

その横では世界的注目のAIRAのブースがあり、黙々とパッチングに臨むオーディエンスがいたり、DJコーナーではコンパニオンガールのようなミニスカートギャルがフライヤーを配っていたりするなど、私はこのコントラストが大好きです。なんだか2015年はシンセサイザー業界にとってとてもたのしいことが起こりそうな予感がするそんなMusik Messe 2015でした。まずはMusikmesse2015 ラウンドアップ画像をどうぞ。

 

 

 

 

 

 

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MusikMesse 2015 : フランスのソフトウェア・ハードウェアシンセサイザーメーカーArturiaのブースに設置されていたドリーム・セットアップ!!

まもなく発売が予定されているBeat Step Pro (ハードウェア・シーケンサー)が中心に置かれ、Arturia 歴代のカラフルなアナログシンセサイザーが接続されている。

デモンストレーションを聞いる最中にちょっとした疑問が頭に浮かんだ。「確か、BeatStep Pro は3 トラックのシーケンサーのはずなのに、どうしてこんなに音が立派にきこえるのだろう?もしかしたらテーブルの下にAbletonLiveが隠れているのだろうか??」

しかしそれは全くの誤解だった。Beat Step Pro のドラムシーケンサーには8つのゲート出力端子が装備してあるので、シーケンスパターンを8つのインストゥルメントに出力できるのだ。つまり、このセットアップではMicroBrute(シンセサイザー)でキック、MiniBrute (別のシンセサイザー)でスネア、というように、1台のシンセサイザで一つのドラムインストゥルメントを演奏させでいるわけだ。実際、このデモンストレーションでは6つのシンセサイザーでドラムパートを作り、2つのシンセサイザーでベースやリードを演奏させていたようだ。ダンスミュージックであれば8トラックもあればもう十分だろう。

全てがアナログサウンド。そしてすべての音に手を伸ばし操作することができる夢のようなセットアップ。今年のMusikmesseでのベストパフォーマンスに違いない!!

 

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MIDIクロック。たとえばDAWソフトウェアのプレイボタンを押せば、ハードウェア・ドラムマシンも同時に同じテンポでプレイを始め、ストップボタンを押せばドラムマシンも同時にストップする。ただそれだけのことではあるのだが、本当に正確なタイミングを実現することは実に難しい。というよりも、以前にドイツ・ベルリンのハードウェアメーカーE-RMのMidiclockというクロック・ジェネレーターを使って2台のコンピューターを(Ableton Live)を同時に走らせてみたのだが、それまでの同期というものがいかに杜撰な同期であったのかに気がつかされた。この小さなデバイスを使うだけでMIDIクロックのタイミングは大きく改善し、MIDIジッターなる大敵を駆逐する。

そんなE-RMが新しく開発しているというMulticlockは、4チャンネルのMIDIクロック・ジェネレーターで、それぞれのチャンネルにはタイミング・シフトとスウィングのノブを装備している。これならば正確さだけでなく、多少遊び心も加わるリズムクリエイトを体験できそうだ。

MIDIタイミングだけのためにスタジオにお金を投資するのはかなりアドバンスかもしれない。でも複数のドラムマシンやシーケンサーを使う場合や、2台のコンピューターを使う場合、同期信号を多用する場合には気にしておいたほうがよい問題だ。それから、性格や趣味にもよるのだろうが、タイトなリズムはやはり気持ちがよいものだ。

E-RM Multiclock はMusikmesse2015 Alex4ブースに登場。

 

 

Multiclock

4 ultra precise channels, derived from DAW audio clock, MIDI or DIN Sync, all separately shiftable and swingable in real time

• Hot-Plug support for MIDI, DIN, Modular Clock & Analog LFO

• Built in MIDI Matrix to dynamically map & merge MIDI channels and events

• unused channels can be used as a MIDI controller

• 5 channel MIDI USB support optionally available

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