ドイツ・ベルリンで開催中のIFA (世界最大のコンシューマーエレクトロニクスショー)。IFAは世界から1,400社以上のブランドが出店する今年53回目を迎える電気製品の展示会。コンピューターを始めスマートフォン、オーディオ、家電、カメラ、様々な種類の電化新製品が場内に展示されていますが、アップルはここには来ていません。

ここ数年の「タッチスクリーン化」の波はさらに勢いを増し、展示されているスマートフォンやタブレットの数の多さにはビックリさせられます。より高速になるCPU、より高画質になり軽量化するスクリーン。Samsung、Sony、Panasonic、LG、Lenovo等アジアのメーカーの気合いが目立ちます。Samsungスマートウォッチのようなウェアラブル・ディバイス、PanasonicやLenovoの大型タブレットディバイスはやはり気になるところです。

オーディオの分野で特に目立ったのは、ストリーミングラジオに対応するプレーヤー。Blue ToothやAir Playに対応するワイヤレススピーカーシステムも数多く見ることが出来ました。高解像のアンプ、スピーカー、ヘッドフォン、プレーヤーなどは特に頑張ってもらいたい分野です。MP3のようなチープなサウンドを聞かざるを得ない若者達の耳は早急に救われなければならないでしょう。

音楽制作系のメーカーはIk Multimedia、Pioneer、Teenage Engineeringを発見することができました。Ik Multimediaは iRig Pro、Pioneerは多くのDJ関連製品を展示していましたが、先日発表したばかりのDJコントローラDDJ-SP1 を見つけることは出来ませんでした。Teenage Engineering はクラウドスピーカーOD-11の展示をしていました。Teenage Engineeringといえば数年前にNAMMで発表したOplab が気になるところなのですが、その後の製作進行状況を伺ってみたところでは「満足できる製品にするにはまだ時間がかかる、、」との返答でした。

 

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パイオニアが昨日発表した XDJ-1Rは、CDJ2台とミキサーが一体となったDJシステム。専用iOSアプリ「remotebox」と無線接続することによって、iPad/iPhone/iPod touchから選曲・エフェクターのタッチコントロール・XDJ-R1から離れた場所からでも遠隔操作を行うことができるのがこのXDJ-1Rの大きな特徴。

 

  • 業界初、無線LAN接続されたiPad/iPhone/iPod touchを使って、DJプレイを楽しむことができる
  • パイオニアのiOSアプリ「remotebox」(無償)を使うことで本体とダイレクトに無線LAN接続可能
  • 2台のCDプレーヤー、USBポート、ミキサー(Beat Sync・Hot Cue・Sampler・Beat FX・Sound Color FX・クオンタイズ機能付き)を合体させたオールインワンDJシステム
  • 再生可能ファイル:MP3、AAC、WAV、AIFF(CDによる再生はMP3、WAV、AIFFのみ可能)
  • Atomix Products社Virtual DJ(コンピューターソフトウェア)に対応、XDJ-1Rをオーディオインターフェイスとして、MIDIコントローラーとして使用可能。Virtual DJリミティッドエディションのライセンスが付属

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パイオニアが新しいCDJプレーヤーCDJ-2000 nexusを発表。新しいCDJにはWifi機能が搭載されており、これからはスマートフォンに入っているトラックを使ったDJプレーが可能になります。またパイオニアの専用アプリRekordBoxを利用することで、トラックを管理やスタートポイント、キューポイントの設定などDJプレーのために必要な作業をスマートフォンで行うことができ、準備ができたらあとはCDJとの接続を行うだけ。

このCDJ-2000 Nexusがクラブに置かれてさえいれば、スマートフォンだけを持ってDJをしに出かけられるようになるわけで、ひと昔前のレコードDJにとっては夢のような話。もちろんコンピュータDJにとっても夢のような話。

 

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レコードを使わない次世代のDJスタイルを提案するパイオニアのCDJシリーズと、Native Instruments Traktorがまさかの技術統合。

Traktor最新バージョン2.5.1は、パイオニアCDJ  (2000/900/400) とUSB接続するだけで、CDJをDJコントローラとして扱うことができるようになり、CDJのディスプレーにはキューポイントや波形などの細かいトラック情報も表示されるようになるそうです。さらにパイオニアのDJミキサー(DJM-900 Nexus Mixer)との接続では、ミキサーをオーディオインターフェイスとして、そして4チャンネルのDJミキサーとしても使うことができるようにもなるとのことです。

CDJユーザーにとってのメリットは、TraktorのRemixDeck機能(F1やX1コントローラなど)、キューループ機能、エフェクターを使えるようになること。

TraktorとCDJのそれぞれのワークフローを損なうことのないスマートな統合。これらのやりとりにはMIDIではなくHIDというプロトコルが使用されており、このHIDはすでにTraktor S4コントローラーやF1コントローラに利用されているものなのですが、MIDI信号を使うよりもはるかに正確なコントロールを実現すると言われているものです。

クラブやバーでパイオニアの対応CDJがどれくらいのシェアを占めているのかにもよりますが、Traktorユーザーは、これまでとても厄介だった  ミキサーにライン接続をする作業  から解放されることになり、これからは遅い時間にクラブに行っても、多少酔っぱらっていてもすぐにプレーを始めることができるわけです。

この二つのブランドがこんなにもスンなりと統合してくれるなんて、本当に嬉しいアップデートです。

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先日発表されたばかりのパイオニアのXDJ-AEROは、スマートフォンから音楽を再生することができる新しいタイプのDJプレーヤーで、発売を心待ちにしている人もたくさんいることでしょう。そんなXDJ-AEROよりも一足先にリリースとなったPioneer rekordboxは、XDJ-AeroでDJセットを組むための準備をするアプリです。

楽曲の管理、キューポイントの設定、ビートグリッドの調整などの準備を行うことができ、あとはこのソフトウェアに対応したパイオニアDJプレーヤーと接続すれば、すぐにDJプレイを始めることができます。移動中や外出先からでも作業できるのがいいところです。

他社のDJソフトウェアもこのようなアプリを作ってくれればいいのい、、とふと思いましたが、意外に見落としていたアイデアだったのかもしれませんね。

  • PC/MAC版のrekordboxからWifi経由で音楽ファイルの転送
  • キューポイント、ループポイント、ビートグリッドの設定
  • コメント、レーティングの編集
  • プレイリストの編集
  • iPhone内の音楽ファイルのインポート
  • iOSとAndroidサポート

Pioneer rekordbox

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レコードを使うわけでもなく、CDを使うわけでもなく、ポケットに入っているスマートフォンやカバンに入っているiPadに入っているトラックを使ってDJプレーを楽しむことができるマシンが登場。

パイオニアXDJ-AEROはWifi接続対応の2チャンネルのDJミキサー。最大4台までのWifi接続が可能で、専用アプリを経由することでこのミキサーにスマートフォンなどからトラックを送信することができる。送信されたトラックはビートシンク機能や内蔵エフェクターを使い本格的DJプレーを楽しむことができる。

  • Jog Drum シルバーのジョグホイール。タッチするとトラックを再生、回すとスクラッチができる。
  • Sample Launch 内蔵された4種類のサウンド(SCRATCH、HORN、SIREN、LASER)専用ソフト「rekordbox」を使うとユーザーが好みのサウンドをメモリすることができる。
  • Beat Effect 4種類のエフェクト(TRANS、FLANGER、ECHO、ROLL)
  • Sound Color Filter  各チャンネルに搭載されているパイオニアのSound color Filter
  • USBディバイスへの録音 WAVファイル
  • Beat Sync トラックとトラックのビート同期

 

Wifi通信でサポートされているトラックのフォーマットはMP3とAACファイルのみ。しかしUSBディバイスやコンピュータからのトラックの読み込みも可能で、MP3、AAC、WAV、AIFFフォーマットの再生が可能になる。その際は専用ソフト「rekordbox」での準備が必要になる。

8月30日発売予定 予想価格 ¥99,800

Pioneer