世はEDMフィーバー。EDMって何なのよ?と近所の大人子供に問われることがたまにあるのですが、僕もEDMの音楽的定義ってものはいまいち良くわかりません。でも一つ大きな特色をあげるとするならばデジタルシンセの音色が大胆にフィーチャーされていることではないでしょうか。ま、そこでパッとイメージするのはNative Instruments のソフトシンセMassive なのですが、YouTubeビデオを検索してみても分かるようにEDMのサウンドにはMassive で作られた音がかなり多くの割合で使われていて、MassiveがEDMというジャンルを作ったと言っても過言ではないくらいだったりするわけです。
今度も同じくドイツからのプラグインソフトウェア。しかもEDMに特化しているというAir Music TechnologyによるThe Riserです。Air Music Technology はIn Musicブランドの傘下のメーカーで、日本ではニュマークジャパンコーポレーションが販売を行なっています。
The Riser は、ちまたにあふれるEDM用サンプルライブラリーとは違って、パラメーターをいじりながら音を作っていくことができる純粋なシンセサイザーです。EDMには欠かせない特徴的なサウンドを作るためのパラメータが用意されているので、簡単にEDM的な音作りが行なえるわけです。
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遂にベールが脱がされたローランドのAIRAシリーズ。伝説のローランドマシン4種がACB(Analog Circuit Behaveir)という新しい技術を基に復活しました。
TR-808とTR-909 の新バージョンとなるTR-8はオリジナルマシンのサウンド、コントロール、シーケンサーを忠実に再現。新しいサウンド、Scatterエフェクター、新しいパフォーマンスツールも追加されている。
2014年3月発売
$499
Just like the original:
• Newly developed Analog Circuit Behavior (ACB) technology allows part-by-part analyses and faithful recreation of tonality and behavior including the smooth variations of tone that occur when you work the controls of each instrument
• Obsessive attention to detail – like reproducing the original TR’s unique variations in tone that occur when multiple instruments are entered in accented steps
TR Evolved:
• 16 stunning kits made up of 11 instrument types
• Control the intensity of the Accent function with a dedicated knob
• Per-step Gate Reverb and Delay effects with dedicated, real-time knobs
• Mix sources connected to the External Inputs
• Built-in Side Chain function creates rhythmic ducking and gating effects on External Inputs with per-step control
• Rec/Play modes have been eliminated enabling seamless pattern making and performance
• Real-time play of 4 different types of rolls (8th, 16th, VARI 1, VARI 2)
• Quickly Mute/Unmute individual instruments during performance or production
• Pattern randomizing and Pattern copy
伝説のTB-303のフィルター、オシレーター、アクセント、スライド、ステップシーケンサーをモデルとしたベースシンセサイザー。タッチパネルを使ったパターン入力操作やエフェクト操作が可能。TB-303のサウンドだけに留まらない134のニューサウンド。
2014年3月発売
$299
TB Evolved:
• Pressure sensitive Touch Pad
• Dedicated Tempo control with Shuffle and Tap Tempo
• Control built-in effects with smooth, responsive knobs
• Seamless switch between pattern creation and performance
• Enter steps manually or record real-time on the Touch Pad
• Random pattern generation and pattern modification with pattern copy
VP-330 ボコーダーをもでるとしたボイスプロセッサー。ロボット、ボコーダー、オートピッチ、メガフォン、ラジオなど10のボイスセッティング内蔵。スライダーを使った操作が可能。
2014年3月発売
$199
• Voice characters: Pop and electro sounds with two distinct “AUTO-PITCH” effects; VP-330-style VOCODER sounds without need for a keyboard; Glitchy effects that sound like something broke (in a good way) with SCATTER o Loads of lo-fi character with MEGAPHONE and RADIO settings; Synthetic sounding voices with the ROBOT button; Synths you can sing with SYNTH, LEAD, and BASS
• Save your three favorite settings for instant recall
• XLR standard combo jack with phantom power and 1/8” inch powered mic jack
• Stereo outputs can be configured as separate mono Wet/Dry channels
• USB audio interface with loopback recording to overdub vocals on existing tracks and USB bus powered
System-100とSH-101をもでるとした4オシレーターシンセサイザー。すべてのパラメーターをノブとスライダーでコントロール可能、アルペジエーター、エフェクター、テンポ同期。ローランド製プラグインシンセサイザーのロードが可能。
2014年5月〜6月発売
$599
• Advanced Arpeggiator with SCATTER jog dial offers 10 different phrase variations
• Variety of modulation (incl. ring modulation, cross modulation and oscillator sync)
• -12dB and -24dB filter types with independent high pass filters
• Crusher knob for modern edge
• Integrated Delay and Reverb effect units
• Tempo syncing for LFO and Delay
• Innovative thin keyboard with 25 normal sized keys
GlitchMachinesのリリースした無償プラグイン・エフェクターFracture。このFractureはバッファ・エフェクターと呼ばれるもので、マルチモードフィルター+LFO+ディレイを掛け合わせながらグリッチなサウンドやアブストラクトなテクスチャーを作ることができるエフェクターです。ギターエフェクターとして使われるバッファ・エフェクターとはちょっとイメージの違うものです。
特にリズムループに使うと効果は抜群で、SF映画の効果音のよう?というとチープに聞こえてしまいますが、平坦なサウンドにテッキーなエッジを与えてくれます。
MIDI学習機能が付いているので持ち前のMIDIコントローラでパラメーターを動かすこともできます。サウンドクオリティも素晴らしく、いわゆる「痛いサウンド」とはちがいます。
とにもかくにも無償エフェクター。MacでもWindowsでも使えて、VST/AUに対応。下のデモサウンドを聞いてピンときた人はぜひお試しあれ。
EventideがリリースしたMood(トライアルバージョン)は音楽のムードを解析するプラグインソフトウェアで、キー・テンポ・周波数・ダイナミクスの解析を基に、4つの感情(怒り・平静・幸福・悲しみ)の強度を表示。それぞれの感情の量はMIDIやOSCの数値に置き換えられ、例えばクラブやステージでの照明機器(明るくしたり暗くしたり、どのような色を使うかなど)のコントロールに使うことなどが想定されているようです。
現在の段階ではポップミュージックの解析を得意といているようですが、ボーカルやインストゥルメントだけであったり、クラシックやジャズのような複雑繊細な音楽となるとまだ良い結果を出せないようです。
しかし「Shazam」のような楽曲検索ソフトが数年前ではあり得なかった程の進化をとげているように、「Mood」の分析技術もさらに進化していくことを期待したいです。
現在Moodは90日間有効なトライアルバージョンをリリース中(iLOKが必要)。Eventideはユーザーからのフィードバックを必要としています。詳しくはEventide公式サイトよりどうぞ。
イノベイションをコンセプトに揚げるアメリカ・ロサンジェルスの新しいサウンドメーカーOUTPUTの第一弾となる製品「REV」。この「REV」はすべてのサウンドがリバース(逆回転)で再生されるというコンセプトを持つインストゥルメントで、4つのエンジン「Instruments」「Loops」「Timed Instruments」「Rises」がNI Kontakt(Kontakt Player) フォーマットで提供される。およそ1000に及ぶプリセットパッチ、すべてのサウンドがリアルタイムで再生され、再生速度はホストアプリケーションと同期することもできる。各エンジンにはフィルター・スタッター・エフェクターも内蔵。アメリカの第一線で活躍するサウンドデザイナー等によって作られたそのサウンドクオリティも約束されている。価格は$119
古くはビートルズの「Tomorrow never knows」。今ではサンプラーのスイッチを一つ押すだけで簡単に作ることができてしまう「逆回転サウンド」ですが、やはり今でも耳に浮遊感のある感覚を与える不思議なサウンド。OUTPUTが作ったリバースインストゥルメント「REV」とはどのようなものかチェックしてみてください。