Native Instruments がTraktor Remix Sets の2014年のベストセラーを発表している。このRemix Sets はNI Traktor にRemix Deck という機能が装備された頃からリリースが始まったもので、Remix Deck にインポートするだけでリミックスプレイを楽しむことができるサウンドライブラリーだ。サンプルライブラリーといってもバラバラのサウンドファイルが羅列されているわけではなく、大概のものはキックパート+リズムパート+シンセパート+SFXパートのように分けられ、テンポも一定し、またそれぞれのパターンにはバリエーションが用意されているので、パートをランダムに並べ替えていけば一曲のトラックが作れてしまう。もちろんTraktorのエフェクターやピッチコントロールも使うことができる。NI のコントローラ KONTROL F1 やS8を使えばなおさら楽しいリミックスプレイとなる。
Remix Sets の制作には有名ダンスミュージックプロデューサーやサンプルライブラリーメーカーが関わっており、中には有名なテクノトラックのステムファイルが収録されている。価格的には1トラック300円〜といった設定になっているので、iTunesやBeatPortでMP3ファイルを1曲デジタルダウンロードするよりはやや高いという印象ではある。とはいえ、DJならばオリジナルのエディットバージョンをプレイしたいという人も多いはずだ。DJでなくてもこのような形で簡単にトラックを構築していく作業は楽しいものだ。
リリースされているRemix Sets の一覧を見てみると、まだそれほど多くのタイトルはない。この先もっと様々なアーティストが様々なトラックをRemix Sets としてリリースしてくれることを望んでいる。それにもしも日本のポップマーケットのアーティストであってもこのような形で新旧問わずトラックをリリースしたりしたのならなんて面白いことかと思う。もちろん著作権問題云々、そう簡単な話ではないことではあるのだろうが、CDが売れない音楽が売れない時代だからこそ、リミックスフリーという手段を使って音楽を広めていくのもアリのような気がしてならない。
皆さんはもうNative Instrumentsからのハッピーホリデーギフト「REPLIKA」をダウンロードしましたか?
REPLIKAは3種類のディレイアルゴリズムを搭載。Modernはクリーンなディレイエフェクト、Vintage Digitalはローファイなレトロディレイサウンド、Diffusionはリバーブのような広大なスペースを作るエフェクトです。
これら3種類のディレイが、フェイザーまたはレゾナントフィルターと組み合わされることで、クリエイティブでディープなディレイワールドが作り出されていくのですが、音がとにかく良いです。
インターフェイスもごくシンプル、操作に迷うことなく音だけに集中することができるのも良いです。嬉しいプレゼントとはこのような物のことを言うのでしょう。
Macバージョンでの使用の際は、64-bit対応のホストアプリケーションのみでの動作になるので注意が必要です。
キャンペーン終了後(12/31)には49ユーロでの販売になるので、もちろんこの期間にダウンロードしておきましょう。そのほか、10種類のTraktor Remix Set、NIオンラインショップで使用可能な25,00 €E-バウチャーもホリデーギフトとして用意されています。