今なお多くののミュージシャンが愛し続ける昔のアナログシンセサイザー。その代名詞となるのがローランドのドラムマシーンTr-909や808ですが、生産 が中止されてから何十年たった今でもビンテージマシンとして世界中の中古市場をにぎわしているのはもうご存知の通り。ノスタルジーだけではなく、今の時代のミュージシャンが今の気 分を持って大きなボタンやツマミをいじることで、新しい発見をし、それでしかありえない個性のあるサウンドを手に入れ、新しい音楽を生み出しているのです。

東京原宿にあるアナログシンセサイザー専門のショップFive G。店内に足を踏み入れた大概の人が驚くことは所狭しと展示されている70年代から現代までのシンセサイザーの数。日本産のアナログシンセのストックの多さ はもちろん世界随一でしょう。専門技術者によって調整が行われたビンテージシンセの販売、海外シンセの輸入販売、独自技術を使うアフターケアも行うFiveGはアナログ シンセファンにとってはまさに聖地。

僕自身が初めてこのショッップを訪れたのはかれこれ10年前くらいのことですが、その時の驚きや興奮は今でも覚えています。テレビや写真でしか見たことのないレアな機材を生で見てさわることのできる喜びはシンセファンなら理解してもらえるでしょう。ヨーロッパのテクノミュージシャンと日本についての話をすると大概話題になるのがこのFive Gだったり。

古きを尋ね新しきを知る。それでは中に入ってみましょう。

 

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先日、MIDIが誕生してから30年という投稿をしたばかりで、しみじみとMIDIの偉大さを感じていたところだったのですが、そんな矢先に、このMIDIの誕生に関わったデイブスミス氏とローランドの梯 郁太郎氏が本年度のテクニカル・グラミー・アワードを受賞とのこと。

デイブスミス氏のFacebookより。

Dave to Receive Technical GRAMMY® Award!
The Recording Academy® announced today that Dave Smith and Roland Corporation’s Ikutaro Kakehashi will receive the 2013 Technical GRAMMY® Award for the development of MIDI (Musical Instrument Digital Interface). The MIDI protocol and interface design were co-developed by Dave and his original company, Sequential Circuits, and Japanese instrument manufacturer, Roland. The first MIDI-equipped synthesizer, the Prophet 600, was designed by Dave and started shipping thirty years ago this month. It was at the NAMM show in January of 1983 that MIDI communication between two instruments from different manufacturers—Sequential’s Prophet 600 and Roland’s Jupiter 6—was publicly demonstrated for the first time. Congratulations to Dave and Mr. Kakehashi!

ところで、このMIDIが始めて世に披露されたのが1983年のNAMMショーでのこと。梯氏による「ライフワークは音楽」という著書では「始めてのMIDI接続にはProphet 600とRoland JX-3Pが使われた」ということが書かれているそうなのですが、どうやら上の文章からするとデイブスミス氏サイドではJupiter-6だったという認識がされているようです。JupiterにしてもJX-3Pにしても同時代の製品だったことは確かなわけですが、果たして、、上の写真、、ヒゲの方が弾いているマシンはJupiterなのでしょうか?それともJX-3P?? 何はともあれ、この奇跡的な瞬間から30年、グラミーアワードは当然のことでしょう。

 

 

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TB-303×2、TR-808、TR-909をシュミレートしたソフトウェアシンセサイザーの大御所ReBirthが久しぶりのアップデート。

Rebirth for iPadに新しくフューチャーされたデュオモードでは、iPadを中心に友達と向き合って白熱のセッションを楽しむことができます。なんと画面の半分が反転することに。

それよりも、やっとのことでMIDI同期に対応したことで、普通にスタジオでも使えるアプリになりました。

やっと。

 

* デュオ・モード – インストゥルメントを反転して、2人で1台のiPadを演奏。
* MIDI同期 – ReBirthを、DAW、MIDIハードウェア、または他のアプリと同期。
* バックグラウンド・モード – ReBirthを他のアプリに同期させながら、バックグラウンドで再生。
* SoundCloud共有 – ReBirthで作った曲をSoundCloudで共有。
* iTunesエキスポート – 作った曲をiTunesへ書き出し。
* バグ修正とパフォーマンスの向上。

 

App Storeにて¥850

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BBC News Technologyによると、今日はMIDI (Musical Instrument Digital Interface) が誕生してから30年目の日なのだそうです。何をもって30年なのかはちょっと不明なのですが、MIDIが現在のコンピューターミュージックにとって欠かすことのできない技術のひとつであることは言うまでもないことでしょう。

それ以前は、両手を使って2台のシンセサイザーを弾くことは可能だったわけですが、電気的に2台のシンセサイザーを相互接続する方法がなかった時代。たとえばコンピューターを使ってシンセサイザーをコントロールすることや、あるメーカーのシンセサイザーからよそのメーカーのシンセサイザーをコントロールすることはある意味で夢だったわけです。

当時このMIDIの開発に取り組んでいたDave Smith氏(シーケンシャルサーキットやDave Smith Instrumentsでおなじみ)は、このMIDIテクノロジーを無償で提供することを決め、ライバルのシンセメーカーにこの共通フォーマットの採用を促したそう。今でいうところの「オープンソース技術」の走りだったというのも興味深い話です。

結果、このMIDIテクノロジーはそれまでの音楽制作のためのスタジオ環境を大きく変え、「自宅スタジオ」での音楽制作が可能になったことで、新しい層のミュージシャンが開拓され、音楽シーンも大きく変わっていくことになります。

そんなMIDI規格に対応したシンセサイザーの第1号がシーケンシャルサーキットのProphet-600。そして1983年1月のNAMMショーではこのProphet-600とRoland JX-3PのMIDI接続デモが行われたそう。

一部のテックサイトではそれはRoland JX-3PではなくJupiter-6だ、、なんて話もあるのですが、当時のことを知っている方がいましたら是非教えてください。

 

とかなんとかMIDIについて検索をしていると、当然目に付くのが「MIDI検定」という文字。1999年から開始されている検定試験なのですが、最近はMIDIだけではなくオーディオやコンピューターの知識も試されるのが傾向のようです。今日はMIDIの誕生日ということもあり、恐る恐る3級模擬試験のページを開きチャレンジしてみました。昔カラオケ制作のバイトをしていたことが功を奏し、かろうじてボーダーライン。

 

でも、MIDIコントロールナンバーやGM音源プログラムチェンジナンバーなどについては記憶も薄れ、お手上げ状態。

参考までにどうぞ。

 

以下の説明文の[ ]内に該当する語句を、それぞれ の語群から選び解答用紙に番号で答えてください。

1) コントロールナンバー[ r ]番のホールド1(ダンパー)はピアノのダンパーペダル(電子ピアノ などのサステインペダル)に相当するメッセージです。

[1]10 [2]11 [3]16 [4]32 [5]64 [6]65 [7]72 [8]99

 

2)GM音源のプログラムチェンジナンバーの8番は[ g ]、28番は[ h ]110番は[ i ]です。また リズムボイスとなる10chのノートナンンバー46は[ j ]の音が割り当てられています。

[1]Clavi [2]Marimba [3]Violin [4]Electric Guitar(clean) [5]Piccolo [6]Bag pipe [7]Open Hi-hat [8]Closed Hi-hat [9]Hi-hat Pedal

 

 

 

 

 

 

 

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Sonic Robotsによるインスタレーション”Roland TR-808”のレプリカMR-808。ラップトップミュージシャンが利用するサンプル音源とは違い、3,3 x 1,7m²のケースの中に収まっている実際のインストゥルメント(スネア、キックドラム、ハイハット、 カバサ、クラーベ、ライド、クラップ、タム×3、カウベル)をAbleton Liveでコントロールすることができるスーパー・アナログ・キット。スネアとカウベルの音は本物の音ににかなり近いようです。

via Nerdcore

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ローランドSH-101を模したデザイン、しかしこちらは最大32ボイスのポリフォニックシンセサイザーLuSH-101。8つのティンバーを重ね合わせることで、壮大なサウンドを作り出すことができます。確かにCPUを大きくヒットしてしまうのですが、その分想像力も大きく膨らむでしょう。まずはデモバージョンを試してみてください。プリセットのシーケンスフレーズを使うだけでも何曲か作れてしまいそうな気がします。D16 Group LuSH-101 €149

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