ただの909のサンプルサウンドならば全く珍しいものではありませんが、オランダのプロデューサーLegowelt(Danny Wolfers)が無償公開しているSMACKOS AMIGA 909は、Amiga ゲームマシン909サンプルフロッピーディスクをもとに作られたAbleton Live専用のドラムマシンです。8つのマクロノブを回していくと、昔テレビのドキュメンタリーで見た「ラブパレード」のような、20年前のテクノパーティーがフラッシュバックしてしまうかのような、そんなサウンドに変身します。
ダウンロードはLegowelt HPよりどうぞ。メールアドレスの記入も必要としないとっても太っ腹なサービスです。
ローランドのTB-303を模倣したマシーンやソフトウェアは世の中に数多くあれど、ウェブブラウザーで303を再現しようとした人はいなかったはず。ディベロッパーErrozeroが開発したAcic Machineは「まだ開発中」との事なのだが、それでも303のアシッドテイストは十分に味わえる。
PropellerheadのReBirthを知っている人ならAcid Machineのコンセプトをすぐに理解することができるだろう。ウェブブラウザーでAcid Machineを開くと2台のTB-303と1台のTR-909が再現される。303のプログラミングが苦手な人は、私もその一人なのだが、まずRandamizeボタンを押してみよう。303のパターンが自動的に作られ、これを聞いているだけでもあっという間に時間が過ぎてしまう。
Acid MachineはウェブブラウザーChromeでの使用が勧められているが、FireFoxでも動作するようだ。私が試したところ、Safariでは動かなかった。
これなら昼休み中でもアシッドハウスを作れてしまう。
Tiptop AudioがリリースするToms 909はローランドのTR-909のLow tom/Mid tom/High tomサウンドを再現したユーロラック型のモジュール。オリジナルマシンよりもチューニング幅が大きく取られていたり、ボルテージコントロールが可能なことによって、キックサウンドのような低音からメタリックなパーカッションサウンドを作ることも可能になっている。
Toms 909は9つの三角波オシレーター+フィルター+VCA+エンベロープの回路によって構成され、合計で450以上の部品が使われているという。この巨大な回路がわずか16HP幅のユーロラックケースの中に収まり、それはまるで「アナログの宝石」とでも言えるのかも。