Native InstrumentsのMASCHINEがアップデートバージョン2.5.5をリリース。このアップデートでMASCHINEは同期テクノロジーAbleton Linkに対応し、他のLink対応DJ ソフトウェアや音楽制作ソフトウェアとワイヤレスで、簡単に信頼の置ける同期演奏を行えるようになります。例えばNIのTRAKTOR、Ableton Liveはもちろん、Serato DJ 、Max/MSP、数々のiOS音楽アプリとの同期が可能。必要なのはデバイスをローカルWifiネットワークに接続するだけ。あとはそれぞれのアプリのLinkスイッチを押すだけで同期が始まります。一つのアプリでテンポを変えれば、それに合わせて他のアプリのテンポも変わります。
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NIのDJソフトウェアTRAKTORのバージョン2.11のベータバージョンがリリースされました。このバージョン2.11では2つの大きな機能(Ableton Link機能のサポートと、RemixDeckをステップシーケンサとして使える機能)が追加されています。
Ableton Link対応
バージョン2.11(ベータバージョン)のインターフェイスのヘッダにはAbleton Linkスイッチが付けられ、このスイッチをオンにすることによってLink同期が始まります。スイッチには拍情報を示すメーターが表示され、これを見ながらプレイボタンを叩けばほぼ間違いなく同期プレイを始めることができます。
例えば、iPhoneにインストールしてあるiMASCHINEのBPMを変えればTRAKOTORのBPMもそれに従います。TRAKTORからBPMを変えるにはマスタークロックを操作します。どちらにしても納得のクオリティです。
Ableton Linkについて・・
Ableton Linkはローカルネットワークを使い、アプリ同士がテンポ同期を行うプロトコルです。これまでのLinkは、Ableton LiveといくつかのiOSアプリのみを対象とした技術でしたが、9月中旬からはオープンソースとなり、デスクトップのソフトウェアの統合も可能になりました。TRAKTOR の競合Serato DJはすでにLink対応バージョンをリリースしているので、TRAKTORはこれに続く形となります。
Ableton Linkがすごいのは、これまでのMIDIクロック同期と違い、設定がものすごく簡単であること、ものすごく正確であること、マスター・スレーブ関係のない民主的な同期であることです。ギターやピアノのような伝統的な楽器と違って、簡単にジャムセッションができないコンピュータミュージシャンにとっては待ち望んでいた技術と言えます。あと必要なものはミュージシャンの友達だけでしょう。
では、Ableton Linkという技術がDJソフトウェアTRAKTORに統合されるとどんなことができるようになるのでしょうか?
- 友達のTRAKTORまたはSeratoとバックトゥバックができる
- Ableton LiveとTRAKTORのコラボレーションが簡単にできる
- TRAKTORと対応iOSアプリを同期できる(例えば、iMASCHINEのようなドラムマシンアプリやシーケンサーアプリ)
TRAKTORにステップシーケンサー?
TRAKTORのRemixDeckの拡張機能として、シンプルな16ステップのシーケンサーが追加されます。ソフトウェアからの操作は今の段階では不可能のようですが、NIのDJコントローラ(S8/D2/F1 )を接続することによってこの機能が可視化され、操作可能になります。
ステップシーケンサの機能は以下のとおり
- パターンレングスの調節
- 各スロットのボリューム
- 各スロットのフィルター
- 各スロットのFXセンド
- 各サンプルのピッチ
- スウィング(グローバル)
- ネイティブ対応(S8 と D2)
- F1 ユーザーマッピング
- MIDIマップ可能
TRAKTOR 2.11のベータテストに興味ある方はこちらから参加応募できます。あくまでもベータバージョンなので、自己責任の範囲で実行してください。
Native Instrumentsは、DJ ソフトウェアTRAKTOR PRO 2のアップデートバージョン2.10.1をリリースしました。この最新バージョンには「Stem View」という新機能が搭載され、TRAKTORのStem Deckには4本のStem波形が表示されます。これまでStemを操作するには、特別なハードウェアコントローラーが必要でしたが、これからはソフトウェアだけでStemの操作ができたり、サードパーティー製MIDIコントローラーにStem機能をマッピングすることが可能になります。また、人気コントローラーKONTROL S4がStemsに正式対応することとなりました。
まずは、NIのオフィシャルビデオ「Stem View パフォーマンスビデオ」をどうぞ。
TRAKTOR PRO 2.10.1 の新機能
- Stem View搭載(Stem Deckの4つのパートの波形を表示、ソフトウェア上でStemファイルのボリューム/フィルター/エフェクト操作が可能に)
- KONTROL S4 がStemに対応(特別な設定なしで、Stemトラックの/ミュート/ボリューム/フィルター操作が可能になります)
- キーとビート検出機能の向上
- Mac OS Xバージョンで、新しく日本語表示に対応
- グラフィック機能の強化、ディスプレイ表示の修正
- その他数多くのソフトウェア機能向上
登録ユーザーはいつものようにNI Service Centerアプリより最新バージョンを無償で入手できます。
また、最新バージョンのリリースに伴い、NIのパートナーオンラインショップでは、2月29日までの期間、Stemトラックの25%オフセールを開催します。ディスカウトを適用するには、公式HPに表示されてるディスカウントコードが必要になります。
その他、1.5 GB相当のStemトラック(65曲入り)が無償で配布されています。まずはとにかくStemを試してみたいと思っている人は即入手してみてください。(公式HP「Stemトラックのダウンロード」より入手可能)
TRAKTORのユーザー以外の方にも良い知らせがあります。TRAKTOR PRO 2最新バージョンのデモバージョンが公開されました。1.5GB分の無償トラックとTRAKTORデモバージョンを使えば、今話題のStemsをすぐ試すことができます。
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Native Instruments TRAKTOR PRO 2.9 のSTEMSデッキに対応するコントローラはいまのところ全3機種。KONTROL S8、D2、F1 です。S8とD2はカラーディスプレイ付きの最新ハイテクコントローラで、Stems操作のための詳細な情報を表示します。一方、KONTROL F1 はすでに4年前ほどのリリースされたコントローラで、ディスプレイの装備はなし。とはいえ4つのフェーダーと4つのノブ、4×4のパッドを装備し、4つの音楽要素を扱うStems とは実は相性が良いのです。
TRAKTOR PRO 2 でStemsフォーマットのファイルをロードをし、その後F1 からどのデッキを操作するのか指定します。(SHIFTを押しながらBRAUSEノブを回すと小型ディスプレイにはdA/dB/dc/ddという表示がされます。)
後は簡単。4つのフェーダーは4つのStemsの音量を操作することができ、4つのノブは各Stemsのフィルターを操作することができます。F1の4つのパッドの4×4のパッドの下にあるSTOPスイッチを押すと、各Stems のミュートを行うことができ、これはなかなか便利です。
SHIFTを押しながらBROWSEスイッチを押すとループモードに入ります。(ちっとこれは操作が面倒か)
残念ながらF1 からエフェクトの操作は行えないようです。
それでは、4×4のパッドは何につかうのか?
実はこれが各Stemのレベルメーターになり、プレイ最中は音量に合わせてパッドが光ります。音量をミュートするとパッドの色は暗くなり、いま音が出ているのか出ていないのか把握することができます。これが思った以上に可愛かったので簡単にビデオをとってみました。
D2 やF8 と比べてしまうと少しばかりノスタルジックな気持ちがしないでもないのですが、ディスプレイにばかり目を奪われず音楽に集中できるところがF1の良いところです。個人的にはこのF1 のサイズ、ハードウェアデザイン含め、大ファンです。
TRAKTOR KONTROL F1 は50ユーロの割引実施中とのこと。