1975年、ヴォルフガング・パームによって設計されたアナログ・シンセサイザー「PPG 1002」。当時は非常に限られた数しか生産されず、まさに“幻のPPG”と呼ばれてきたモデルです。

そんなPPG 1002が、完全受注・世界限定102台のリイシューとして「PPG 1002 Mk2」として復活します。

また、今回のPPG 1002 Mk2のリリースを記念して、Liquid Sky Artist CollectiveはNative Instruments Kontakt 8 Player用の無償インストゥルメント「PPG Leap」**を発表。シリアルナンバーの配布は今週からドイツベルリンで開催されるSuperbooth会場限定。Native Instrumentsブースを訪れた人のみが入手可能となっています。

 

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ドイツ・ミュンヘンのメーカーNeuzeit Instrumentsから、ライブパフォーマー向けの新しいスタンドアロンMIDIコントローラー「DROP」が発表されました。メーカーの発表によると、この製品は“スナップショット”というユニークなコンセプトを中心に、複雑なハードウェアセットアップをより直感的にコントロールできるよう設計されているようです。

最大の注目ポイントは、機材の状態をまるごと保存・呼び出しできるスナップショット機能。さらに、スナップショットをあらかじめタイミング指定して発動させる「DROP」モードでは、たとえばビルドアップの間に設定を準備しておき、次の小節頭でベースが戻ってくる──そんな展開を自動で演出できるとのこと。即時切り替えやフェードにも対応する「JUMP」モードと組み合わせることで、より柔軟でダイナミックなパフォーマンスが可能になりそうです。

 

 

インターフェースも充実していて、32のエンコーダーや8つのフェーダー、マクロマッピング、MIDIのディレイ調整、CV In/Out端子など、細かな部分までこだわりが見られます。Ableton Liveとの連携にも対応しているとのことで、DAWを使ったセットアップにも向いていそうです。

ただし、あくまで現時点ではメーカー発表の情報に基づいた内容であり、実際の操作感や反応速度、直感的な使い勝手などは、やはり実機に触れてみなければわかりません。実機は2025年5月8日からベルリンで開催されるSuperboothで初公開予定ということで、私自身もこのイベントで実際にDROPを試せるのをとても楽しみにしています。

スナップショットによるライブ演出の自動化という新しいアプローチが、どのような可能性を広げてくれるのか。実機に触れてみた感想も、改めてレポートできればと思っています。

 

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いよいよ来週木曜からドイツ・ベルリンにて電子楽器のスーパーイベントSuperbooth 17が開催されますが、地元ベルリンを代表するインストゥルメント・メーカーといえばまずはJomoxでしょうか。

Jomoxは1997年にアナログシンセサイザーに特化したメーカーとして設立。第一号機となったXBASE 09は数多くある909クローンの中でもピカイチの存在で、現在でもテクノクリエーターの間で根強い人気を誇っています。

そんなJomoxがこの夏リリースする新しいドラムマシンAlpha Baseは、この20年間に培ったノウハウを全て詰め込んだという同社のフラッグシップ・マシンです。大きな特徴は本物のアナログエンジンだけでなくサンプラーやFMシンセも搭載されていることです。サンプリングはSDカードからのデータの読み込みや専用入力端子からのレコーディングにも対応しています。シーケンサー、エフェクター、USB MIDIも搭載。

SuperBooth 17ではAKAIのMPC、Elektronの新しいデジタルドラムと比較するのが楽しいかもしれません。

下のビデオは昨日より公開されているAlpha Baseのパフォーマンスビデオです。まずはどんなサウンドかチェックしておきましょう。

 

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来週4月20日から22日、ドイツ・ベルリンのFEZ-BerlinにてSUPERBOOTH 17が開催されます。SUPERBOOTHはヨーロッパ初の「エレクトロニック・インストゥルメントの見本市」として昨年初めて開催されたイベントです。

第2回目を迎える今年、SUPERBOOTHの規模はさらにパワーアップし、世界22カ国から集まる全170のメーカーが参加します。ヤマハ、ローランド、コルグなどのビッグメーカーだけでなく、人気のソフトウェアメーカー、新進のユーロラック・メーカー、スタートアップが共に軒を並べるあたりもSUPERBOOTHならではの特徴です。参加メーカーのリストはこちら。取材陣の方はマジ大忙しですね。

SPERBOOTH ではさらにライブ、ラウンドテーブル式のプレゼンテーション、初心者から上級者を対象としたワークショプ(参加には事前登録が必要)、パネルディスカッションなど全120のイベントが平行して開催されます。コンサートの主な出演者はMaus on Mars、Alex Empire、T.Raumschmiere、Matt Didemus(Junior Boys)など。また、これからのエレクトロニック音楽において活躍が期待される女性や子供に焦点が当てられたプログラムも用意されているのも特徴です。イベントリストはこちら

今年のSUPERBOOTHの会場となるFEZ-Berlinは、日本で言えば「子供の国」?のような家族向けの厚生施設なのですが、この巨大な敷地内にあるコンサート施設やプール付きの建物が会場として利用されます。旧東ドイツ時代に建設されたコンサートホールの素晴らしいアコースティックにも注目です。若干市内から離れていることもあり、当日は市内からのシャトルバスとフェリーボートが用意されます。

屋外にはエスニックフードの屋台やビールスタンドが設置され、夜はパーティー的な雰囲気も漂います。アフターパーティ(会場は別)もあり。3日間ぶっ続けで音楽とシンセのことだけを考えて過ごすことのできる画期的なイベントです。SUPERBOOTH 17へお越しの方は一緒にビールでも飲みましょう。

 

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現在、ドイツ・ベルリンで開催中のシンセサイザーのエキシビジョンSuperbooth 16。フランクフルトのMusikMesseとは違ってシンセサイザーだけにフォーカスしたイベントであることや、メッセほどの超ド級サイズの敷地ではないので、コーヒーをすすっていると横にDave Smith氏のようなシンセ界の大物がいたりすることもあります。

昨日ブースを見て歩いていてふと目にしたのが、かのLinn DrumやAKAI MPC 60を開発したRoger Linn氏。Linn氏は自身が2014年にリリースしたパフォーマンスコントローラLinnStrumentを肩にかけ、一人メロウな演奏をしていました。たまたま周りには誰もいなかったこともあり、ここぞとばかり、さっそくLinnStrumentsを試させてもらいました。

 

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現在ドイツ・ベルリンで開催中のエキシビジョンSuperbooth 16にて、Native Instrumentsの創始者の一人、また、NI REAKTORの発案/開発者として知られるStephan Schmidt氏が率いるNonliner Labが次世代シンセサイザーC15を初披露しました。C15はキーボーディストのためのプレイアビリティーと、サウンドデザイナーのための詳細なサウンドエディットを追求したというデジタルFMシンセサイザーです。

 

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