ドイツのソフトウェアシンセメーカー U-he は4月10日から行われるムジークメッセにて、今年の夏に発売予定のソフトウェアシンセBazille 1.0 の発表を行うとのこと。上の画像は残念ながらレンダリング画像のようです。その他テープマシンエミュレーション Satin、コンプレッサー Presswerk、デジタルオシレーターモジュール(for Diva)、フィルターモジュール Uhbie (for Diva and ZebraHZ)、シーケンサー・アルペジエーターコンボ(for Diva)のお披露目も予定しているようです。U-heはソフトウェアシンセ Diva での MIPAソフトウェアインストゥルメント部門の受賞に向けて余念がないようです。
MIPAとは?
ムジークメッセでは、毎年、世界100以上の音楽雑誌の投票によって MIPA (ムジークメッセ・インターナショナル・プレス・アワード)の選出を行っており、プロオーディオから楽器類に渡るおよそ40の部門に分けられている。ちなみに今年のノミネートは、、
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ドイツ・フランクフルトで行われる楽器見本市 MusikiMesse 2013 が来月の10日から始まります。今日から来週月曜日まではこちらの方はイースターホリデー。おそらくこの連休が終わった後から新製品のニュースが多くなってくるでしょう。
赤いシンセサイザーでおなじみのNordはすでにムジークメッセでの新製品の発表を約束しています。「We haven’t forgotten our synthesizer roots,,,」とはいったい?? Nordlead 4 ??
ドイツのアナログシンセメーカーDoepferはアナログMIDIシーケンサーMAQ16/3のスペシャルバージョンをアナウンス。Dark Energy/Dark Timeと同じロータリーノブを配したブラックバージョン。
昨日Native InstrumentsのKomplete 9がリリースになりました。注目されているのはサンプルドラムマシンBatteryのニューバージョンであるBattery 4とReaktor専用のモノフォニックシンセサイザーMonark。
特にMonarkのようなアナログシンセサイザータイプのシンセサイザーを操作するときにマウスを使うよりもコントローラのツマミを回した方が使い勝手はいいもので、その点、同じNIのグルーブマシン Maschineのコントローラを使ったMonarkの操作はかなりいい具合になっています。
MaschineのブラウザーからはMonarkのプリセット音源を直接読み込むことができます。Maschineに読み込んだサウンドはパッドを使ってすぐに演奏することができます。さらに嬉しいのは、Maschineコントローラに並ぶ8つのツマミにはMonarkの重要とされるパラメーターがすでにアサインされているので、フィルターをグイグイと回すようなアクションもすぐに可能になります。確かに8 つのノブだけでは足りないと思う気持ちはあるのですが、その感触は素晴らしく、本物のアナログシンセをさわっているかのような気分になります。またMaschineのNote Repeat機能を使ってMonarkを演奏するのもアルペジエーターを使っているかのようで楽しいです。
Batteryはリズム音源のパワフルなエディットに焦点が置かれているソフトウェアで、リズムの制作に焦点が置かれているMaschineとはコンセプトの異なる製品。MaschineからBatteryのキットを直接ブラウズし、読み込み、演奏することは可能ですが、MaschineコントローラからBatteryのパラメーターをコントロールするとなるとセッティングが必要となり、完全な「統合」とはいいがたいところです。MaschineのパッドからBatteryのキットのセルを選択することもできません。Battery 4にはオンライン・タイムストレッチ機能やサイドチェーン機能が追加され、特にこの二つの機能はMaschineユーザーが渇望している機能。二つのソフトウェアがなぜもっと賢い方法で統合できないのかちょっと疑問を感じてしまいます。
でもMaschineユーザーは嬉しいKomplete 9へのクロスグレードのお知らせ。MASCHINE owners can crossgrade to KOMPLETE 9 $399 / 399 €
いよいよ5月13日から出荷が開始されるThe Leap Motion。「従来技術の200倍精密」をうたうモーション入力デバイスThe Leap MotionはUSB接続する小さな箱状のディバイスで、ノートやデスクトップPCの手前に置くことにより、上方8立方フィートの範囲で精密なモーション認識を可能にします。
上のビデオは赤松正行氏によるaka.leapmotion objectを利用し、Ableton MaxMSP +NI Reaktor (S-Layer)を操作している様子です。目に見えないパッドを正確に操作するのはやや難しそうですが、楽しそうであるということはよく分かります。不健康なコンピューター音楽制作環境も幾分改善されそうです。鍵盤のような物理コントローラではなく、「ジェスチャー・コントローラ」を使うことによって私たちはどのような音楽やパフォーマンスを作っていくのでしょうか。
The Leap Motion プリオーダー開始中 $79,99
いっかい「もうすぐやって来る、ジェスチャーを使う音楽制作」
1984年に発売になったコルグのシンセサイザーDW-8000とそのラックマウントモデルEX-8000。DWGS (デジタル・ウェーブフォーム・ジェネレーター・システム) という音源にアナログVCFとVCAが合わさったデジタルとアナログのハイブリッドシンセ。2基のオシレーターにはサイン波やのこぎり波だけではなくクラリネット、ピアノ、オルガン、ブラス、サック、バイオリン、オルガン、サックス、ギター、ディストーションギター、ベース、デジタルベース、ベルなど全16の波形が用意されており、ローパスフィルターは発振もします。当時は画期的だったアフタータッチやイニシャルタッチやポリフォニックのポルタメント機能、64のプログラムメモリーやデジタルディレイも付いています。
欠点はとにかく操作が面倒なところで、音色のエディットをする際にはまずパラメーターの番号をリストで確認→ パラメーター番号を入力→ 設定値を入力 といったように一度に一つのパラメーターしか動かすことができず、ツマミを両手でグイングインと回すような今の時代の感覚からはほど遠いデザインです。1984年というMIDIの黎明期でもあったせいか、通常のMIDIコントローラを使ってフィルターの開け閉めの操作をするだけでもSysExを使わなければなりません。
ところが先日iOSカスタムコントローラアプリLemurのユーザーライブラリーでこのEX-8000(DW-8000)のテンプレートを発見。おかげでお蔵入りしていたEX-8000をiPadでコントロールすることが可能に。
Lemur ユーザーライブラリー、Bronc Comboによって作られたDW-8000(EX-8000)テンプレート。白黒のシンプルなインターフェイスではDW-8000(EX-8000)のパラメーターのほとんどをMIDIコントロールすることができ、これまでの厄介な操作から解放されるのはもちろん、この楽器の魅力を再発見することができます。
改めてEX-8000をいじってみて、80年臭さを感じてしまうところもあるのですが、暖かみのあるサウンドは今聴いても魅力的です。「名機コルグM1の一時代前のサウンド」というのも何となく理解できる表現だと思いますです。LFOの穏やかな波は超絶妙。 モジュレーションをかけることのできるディレイサウンドは美しく、低音も思った以上にしっかりしています。
Lemurによって息を吹き返し たかのような80年代マシンEX-8000、サウンドデモを作ったので聴いてみてください。Ableton LiveからMIDIノートを送信し、LemurでWifiコントロールしています。音はすべてEX-8000からです。
今度はCrudebyteによるJACK が新たなiOSのスタンダードを作るかも、というニュース。AudioBusはアプリとアプリのオーディオ信号をバーチャルに接続することのできる技術だったわけですが、このJACKはアプリとアプリのAudio 接続だけでなくMIDIの接続や同期も可能にするもので、その接続方法はユーザーがモジュールをケーブルでつなげていくような自由度を持ち、データの共有や、DAWソフトウェアや外部機器との接続も可能にするという。残念ながら今の時点でこのJACKをサポートするアプリはごくわずかでその効果を体験することはほとんどできない。しかし、このシステムコードはすでに無償公開されており、興味のあるディベロッパーならば誰でもすぐに試すことができる準備が整えられている。今後のiOS音楽アプリのあり方を大きく左右する要チェックの事項。詳しくは公式ホームページよりどうぞ。
App StoreにてJack Audio Connection Kit フリー
- Audio connections between apps and external devices¹.
- MIDI connections between apps and external devices¹.
- Record/Playback synchronization between apps.
- Multi Core CPU support for high performance (parallelized internal audio graph).
- Low Latency Performance (configurable, i.e. 2ms buffer sizes).
- Arbitrary, custom data sharing among apps (allows easy extensions of the system).
- Arbitrary amount of audio & MIDI ports per app, changeable at runtime.
- Intuitive user interface that allows you to easily manage all audio and MIDI connections, environment settings, monitor current overall CPU usage and more …