スウェーデンのシンセサイザーメーカーTeenage Engineering が発売を予定しているドラムマシンPO-12。
Teenage Engineering といえばOP-1。80年代のカシオの小型シンセサイザーが進化したような、キュートモダンなシンセサイザーがイメージされて作られたという話は有名。
今回Teenage engineeringがイメージしているのは、80年代初頭の任天堂の液晶ゲーム機「ゲームウォッチ」のようで、名刺サイズ程の超ポータブルドラムマシンに仕上げられるそう。
上の画像ではやや大きく見えてしまいますが、先日公開されたばかりのデモンストレーションビデオを見てみると、やはりかなりミニサイズであることが分かります。
SiliconLabs製のEFM32マイクロコントローラを搭載したPO-12には、23個のスイッチと2つのノブが付いており、フィルター操作や16種類のエフェクター操作を行なうこともできてしまうそうです。MIDIは付いていないものの、オーディオインプット端子とアウトプット端子を使って他の機材とチェーン接続をすることもできるようです。
価格はおよそ$50 !! OP-1 とは違ってかなり格安であるところが愛おしさを増します。まずはビデオを見てサウンドの方をチェックしておきましょう。
こちらのビデオはMoogのペダルエフェクターMinifooger とのコンビネーション。めちゃ楽しそう。
pic from CDM
この秋にリリースが予定されているAKAI のアナログドラムマシン「Rhythm WOLF」。
このリリースの話自体は今年の2月頃からあったわけですが、Musikmesse 2014 では展示されてはいたものの肝心の音を聞くことができなかったり、ややフライング気味のスタートを切ったマシンではあるのですが、先日公開されたYoutubeビデオで「Rhythm WOLF」の音をやっと聞くことができるようになりました。ラフなセッションといった感じのビデオではありますが、ヘッドフォンを使って聞けば、なんとなくではありますが「Rhythm WOLF」のキャラクターが見えてきます。
「Rhythm Wolf 」にはキック・スネア・クローズハット・オープンハット・メタリックパーカッションの5つのボイスが装備されており、それぞれのピッチ・アンプ・ボリュームをノブで操作することができるスタンダードな配列になっています。それぞれのボイスにはMPCパッドが付いているので、リアルタイムな演奏も楽しめそうです。(残念ながら?クラップは入っていないようです。)
ベースシンセサイザーも同様に、ピッチとエンベロープのコントロールが可能になっているようですが、割とシンプルなシンセサイザーといった様子です。
面白いのは「Howl」というネーミングがされたエフェクターで、これはディストーションに近いエフェクターのようです。(Wolf..Howl…狼のようなワイルドなイメージなのでしょうか)
興味深いのはシーケンサー部で、32のパターンをストアすることができ、スィング機能も付いています。MIDI OUT ・ゲートを使って外部MIDIマシンとの連携も計れるようです。
価格が$199ということで、同じ価格帯のコルグのVolca Beatsやvolca Bass との比較をするのが楽しそうです。「Rhythm Wolf 」は今年秋の発売予定。はやく実機を試してみたいです。
40 周年を迎えたというヤマハのシンセサイザー。現在公式ホームページには「ヤマハシンセサイザー発売40周年記念サイト」が特設されています。
「ヤマハシンセサイザー40年の歴史」は、年代ごとの商品、技術、時代背景などを振り返りながらシンセサイザー開発の歴史をひもとく読み応えのある内容。第一章「ヤマハシンセサイザーの原点」では、1974年のヤマハシンセサイザー第一号機「SY-1」発売から80年代前半まで、日本の高度成長期に伴うアナログシンセサイザーの開発の時代について特集されています。
1974年からのヤマハのシンセヒストリーが一目で分かる「シンセ年表」では、海外だけで発売された珍しい製品も含め、40年の間にリリースされた全てのヤマハシンセサイザーを確認できます。関連画像のリンクや製品カタログのPDFも付いており、ヤマハファンならばブックマーク必至の内容です。
また、40周年を記念してヤマハのいくつかのiOSアプリが無料セールを実施中。おすすめは、Mobile Music Sequencer。
とはいってもシンセファンが本当に見たいものはヤマハ・ヒストリーではなく、新しいヤマハのアナログシンセサイザー、もしくはアナログシンセサイザーに変わる何か新しいものなんですけどね。
Novation のLaunch コントローラシリーズに新しいファミリーが増えました。名付けて、Launch Control XL。8本のフェーダー、24個のフェーダー、16のボタンが付いたAbleton Live 用コントローラ。iPadのコントローラとしても使うことができるもプラスポイントですが、カメラコネクションキットが必要となります。
Novation のトレードマークでもあるLaunch Padは2009 年にリリース。その後パッドのクオリティが向上したLaunch Pad S がリリースされるなど、依然、人気のコントローラの一つとなっています。一つ問題を挙げるとするならば、LaunchPadにはパッドしか装備されていないのでスムーズなボリューム操作やスムーズなエフェクター操作を行なうには無理があったわけです。今回リリースされた Launch Control XL には8本のフェーダーが搭載。Launchファミリーにとっては頼もしい存在となるでしょう。
それにしても、なんだか最近名前がややこしくなってきたNovation のLaunch ファミリー。Launch Control という小型コントローラももすでに存在しているほかに、Launch Mini、Launch Pad mini、LaunchPad S、LaunchPad App、LaunchKey App、Launch Key などなど。
Product Hardware Specifications
Knobs: 24 rotary pots
Faders: Eight 60mm Faders
24 assignable buttons
2 template switch buttons
26 LEDs in the buttons and 24 LEDs under the knobs
Kensington security slot
Product Compatibility
Mac OS X 10.9 Mavericks, Mac OS X 10.8 Mountain Lion
Windows 8.1, Windows 8, Windows 7
iOS 7, 6
USB-MIDI class compliant
Live 9.1.3 or later required (As with all new products with Ableton Live support, Ableton provide support only for the latest version of the latest generation of Live)
Product Dimensions
239mm width x 239mm depth x 22mm height (39mm inc knobs)
Product Power Requirements
Launch Control is powered via USB bus power
Noizevil という日本のメーカー(aka 松本昭彦)製作によるファズエフェクターShooting Star。通常のギターエフェクターとして使うのはもちろんだが、むしろ自己発振させることによって強烈なノイズシンセサイザーとなるようだ。
以前Subtle Noise Maker のCacophonator という楽器を試したことがあるのだが、これも同じように各ツマミが互いを干渉することによって全く予期できないサウンドを作るアナーキーな楽器だった。
限りなくアートに近く、限りなく玩具にも近い、このような楽器がこの先日本でももっと作られることを期待してやまない。
Shooting Starは通常のエフェクターの域を超え、自己発振によりノイズシンセサイザーとしてツマミ演奏をも可能にしたファズです。ギターに限らず、ガジェットシンセやコンピューターからセンドリターンで使っても未知のサウンドが飛び出します。
5つのツマミのうちのTone、Spike、Chaos、Gainは密接に相互作用し、発振ノイズの音色をコントロールすることが可能です。発振させない 通常時の音の太さもファズの中ではトップレベル!オルタナからノイズ、インダストリアルまでより過激な音色を求めるプレイヤーにおすすめです。
どこからが楽器でどこからがエフェクター?演奏or作曲?創作orレディメイド?楽音orノイズ?人間or機械?そんな芸術の境界線上にある問いをいくつも投げかける発振ノイズファズ。
スイッチ:エフェクト オン、オフ
コントロール:Level, Tone, Spike, Chaos, Gain
入出力端子:イン、アウト
電源:9V(センターマイナス) …ACアダプタは付属しません。
価格:19,800円 (税別:2014年7月15日発売)