KORGのiOSシンセiMono/Polyの無償アップデートバージョン1.1がリリースされました。このバージョンでは超有名ボードゲーム「MONOPOLY」とコラボしたスキンが追加され、メニューに表示されている「モノポリーおじさんのアイコン」を押すとインターフェイスのデザインが一変します。さらに、サイコロを振る(タップする)と新しいサウンドが自動的に生成される「ランダマイズ機能」も追加されました。思いがけないナイスなサウンドに出会えるかも。
iPhone版のスキンは近日中にアップデートされるのこと。4/22まで50%オフセール実施中。
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MIDIキーボードを使ってバイオリンを演奏するとき、特に「チゴイネルワイゼン」みたいなドラマティックなソロ演奏をしたい時には、ピッチベンドやモジュレーションホイールでビブラートを付ければ、なんとなくそれっぽい気分に浸ることができますが、本物のバイオリニストによる繊細なボーイング奏法にはとてもとても敵うものではありません。そこで開発されたのがPen2BowというiPad Pro専用のアプリ。Pen2BowはApple Pencilを使ってバイオリンのボーイング奏法をシュミレートするMIDIコントローラーです。
Pen2Bowの基本的な仕組みは、Apple Pencilのセンサーが①ペンの速度②ペンの圧力③ペンの傾き④ペン先の傾き を検出することにあります。これら4つの情報は4つのMIDI CC(エクスプレッション、ビブラートなど)にアサインすることができるので、Pencilを動かすごとに4つのMIDI CCを同時にコントロールできるわけです。
Pen2Bowは、Pencilによる『円』と『線』の動きを識別できることも特徴です。本物のバイオリンで持続したノートを鳴らすには弓の返しに常に気を使わなければなりませんが、Pen2BowならばiPadのスクリーンで『円』を描くことによって、弓を返すことなく無限に演奏を続けることができます。さらにPencilで『線』を右方向に描くと上げ弓、左に描くと下げ弓をシュミレートします。
下のビデオではSWAMバーチャルインストゥルメントを使ったデモンストレーションが行われています。
右手でキーボードを弾き、左手でApple Pencilを操作。とても不思議な演奏スタイルですが、表現力はかなりアップする気がします。
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SteinbergのiOS DAWアプリCubasisのバージョン2.4がリリースされました。本アップデートの目玉は「AU MIDIプラグイン」がサポートされたことです。普通AUプラグインというとプラグインシンセやプラグインエフェクターを思い浮かべることが多いですが、このAU MIDIはMIDIの入力にエフェクトをかけることができるもので、代表的なもので言ったらアルペジエーターだったり、鍵盤一つでコードを弾けたりするようなコードエフェクトなど、Ableton Liveなどにはすでに搭載されている機能です。Cubasis4.2のトラックパネルには新しくMIDI Effectsの欄が追加され、ここをタップするとサードパーティ製のMIDIエフェクターを選択できるようになります。
ではどんなAU MIDIエフェクトが発売されているのか調べ始めてみたのですが、実際のところ、ほとんど何も発売されていません。でも唯一目についたのがRozeta Sequencer Suiteという製品だったので、これをさっそく買って試してみました。
Rozeta Sequencer Suiteは9種類のMIDIエフェクターがパッケージされた製品です。たとえばBasslineというエフェクトはアシッドベースラインをさらっと作れるモノシーケンサー、X0Xエフェクトはいわゆる808系のドラムマシン用シーケンサー、XYエフェクトはシンセのMIDI CCをコントロールできるKaossPad系エフェクター、Rhythmエフェクトはポリリズムをさらっと作れるシーケンサー、そのほかアルペジエーターやLFOなど。ピアノロール入力ではなかなか作れないクールなパターンを一瞬にして作れてしまいます。
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スウェーデンのLove Hultén氏がデザインしたBivalvia Synthesisは木製のケースを使ったAxolotiベースのハードウェアシンセサイザーです。Bivalviaとはハマグリのような2枚貝を意味するようですが、それを聞いただけでも詩的な雰囲気が漂います。
ふたを開くと中には6つのダイヤル式ノブ(またはフェーダー)、旧型のコンピュータキーボードのようなCherryキースイッチが15個並んでいます。このスイッチで12のMIDIノートを演奏したり、オクターブのアップ・ダウンシフトを行うことができます。さらには15wのスピーカーを内蔵。Axolotiのパッチソフトウェアを使いサウンドやエフェクトを作ったり、内蔵SDカードを経由してパッチのトランスファーができるとのこと。
Axolotiは独自にシンセパラメーターをデザインできるMax/MSPのようなソフトウェアで、Axoloti Coreと連動することによってスタンドアローンのハードウェアシンセを設計できるものです。プログラミングのテクとアイデアさえあればこんな可愛いハードウェアシンセを作れてしまうんです。
Bivalvia Synthesisのサウンドは下のビデオで聞くことができます。
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Moog社が新しいiOSアプリMinimoog Model Dをリリースしました。対応ディバイスは64ビット対応のiPad、iPhone、iPodとなっています。
Minimoog Model Dはその名が示している通りMinimoog のModel Dハードウェアシンセ(価格$3,749!) をiOSデバイス用にエミュレートしたソフトウェアシンセです。このiOS版Model Dは、4ボイスポリフォニック、アルペジエーター、リアルタイムのループレコーダー、ステレオピンポンディレイのモジュール、新しいタイムモジュレーションエフェクトBenderなどハードウェアにはない特別な機能も搭載しています。さらにAUv3フォーマットに対応しているのでGarage BandやCubasisとの連携もより充実したものになります。またNote-per-channel MIDI controllers (MPE)を読むこともできるのでRoliやLinnstrumentのような新世代のコントローラで演奏することによって、本家Model Dハードウェアシンセでは全く不可能なサウンドを演奏できるに違いありません。これは是非試してみたいです。
正直今となっては全く珍しいくないMini Moogサウンドですが、iOS版に移植されることで21世紀らしい新しい解釈が付け加えられるのが良いですね。今なら価格600円!その他のMoogアプリ(Model 15、Animoog iPad、Animoog iPhone、Filtatron)もセール中です。
公式ビデオ(↓)は昔々懐かしいサウンドを全面推ししているようですが、もう少し新しいアクションを見てみたかったです。でもやはり本家Moogのアプリとなると気が引き締まります。
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Native InstrumentsはKONTAKT専用のセッションギターリストシリーズの第3弾Electric Sunburstをリリースしました。
Electric Sunburstはいわゆる「伴奏」に適したギターインストゥルメントで、リードギターのような演奏はできません。操作は慣れてしまえばとても簡単で、基本的には、MIDI鍵盤の低い方でパターンを選択し、MIDI鍵盤の中-高い方でコードを押さえるだけで自動的にギターリフ・アルペジオ・ストラムパターンを演奏してくれます。公式では「往年のエレクトリックギターを正確にキャプチャー」と謳っていますが、実際のところは「レスポール」がモデルになっていることは明らかです。
サウンドはかなり秀逸です。例えば、ブリッジ、ネックピックアップ、さらには弦の上部に取り付けたコンデサーマイクのサウンドを個別にコントロールでき、音色やミックスバランスを詳細に整えることができます。また内臓する10種類のキャビネットと14種類のエフェクトで好みのジャンルに合ったサウンドを作ることができますが、特にメインパネルにあるサウンドプリセットを使えば、どのパターンであっても作り込まれたプロ級のサウンドをあっという間に呼び出すことができます。NIの有名ギターエフェクトGuitar Rigの開発にも携わったDrumasonic社とのコラボレーションによって開発されたとのことで、どうりで納得できるサウンドなわけです。
ライブラリには様々なフレットポジション、ピック/フィンガー、オープン/ミュートでレコーディングされた154種類のパターンが収録され、これらを組み合わせながらリアルタイムで演奏を行えるわけですが、かなり複雑なコードバリエーションにも対応できるのには驚かされます。でも154種類という限られたパターン数なので、本当に今必要としているパターンがすぐに見つかればラッキー、見つからなかったら残念というしかありません。でもパターンの位置や長さ、スウィング値を加えたり、速度を2倍・半分に変えることが可能なので、相当凝ったギターパートを作れることは必至です。残念なのは独自にパターンを作ることができないことですが、それは2〜3年に期待したいところです。
昔は、DTMでギターパートをエミュレートすることほど不毛なことはないと思っていたものですが、Electric Sunburstを使ってみて初めて思いました。これなら使える!!
下のビデオは公式ビデオではありませんが、Electric Sunburstのサウンドを十分に確認できます。
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